慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstryctive pulmonary disease)

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慢性閉塞性肺疾患から転送)

COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Diseaseの略)

従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称。

網羅的な資料

慢性閉塞性肺疾患(COPD)基礎知識|ぜん息などの情報館|大気環境・ぜん息などの情報館|独立行政法人環境再生保全機構

疾患による生活のし辛さ

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、呼吸を難しくする進行性の肺の疾患であり、日常生活に多くの制限をもたらすことがあり、都度、工夫や支援が必要。

呼吸困難

COPDの主な症状の一つは呼吸困難であり、特に運動時に顕著になる。進行すると安静時でも息苦しさを感じることがあり、これにより、日常の軽い活動でも大きな努力が必要となり、生活の質(QOL)の低下に繋がる。

頻繁な咳と痰

COPD患者は、特に夜間、朝方や冷気下で、頻繁に咳をすることが多く、しばしば粘り気のある痰を伴う。これが持続することで、睡眠障害を引き起こしたり、日中の活動に影響を与える。

疲労感

慢性的な呼吸困難と咳は疲労感を引き起こし、これが日常生活のさまざまな側面に影響を及ぼす。軽度の家事や仕事、趣味活動でも疲れやすくなり、社会的な活動からも自然と遠ざかることがある。

感染症のリスク増加

COPD患者は肺炎やインフルエンザなどの呼吸器感染症にかかりやすく、これが症状を悪化させることがある。感染症は病状を一時的に大きく悪化させ、重篤化すると入院を必要とし、在宅生活が継続困難になる可能性がある。

社会的・心理的影響

呼吸困難やその他の症状により、外出が困難になることが多く、社交活動が制限される。また、病気の進行に伴う不安やうつ病、精神的な健康にも影響する。

治療と管理の必要性

COPDは治療が必要な持続的な状態で、日々の薬物治療、定期的な医療の受診、場合によっては酸素療法などが必要になる。

これらの治療は生活に一定の制約を課すもので、日常生活の計画にも影響します。

COPDは治癒する病気ではなく、症状の管理と悪化の防止が重要であり、患者とその家族は、症状の管理と生活の質の向上を目指して、医療提供者と密に連携することが求められる。

リスク因子

喫煙

喫煙は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最も重要なリスク因子の一つで、多くの研究により、喫煙がCOPDの発症および進行に大きく関与していることが示されている。[1]

リハビリテーション場面での指導

呼吸法

呼吸の方法を工夫する事で、呼吸苦しい状態を改善することが期待できる。

腹式呼吸

COPD(慢性閉塞性肺疾患)患者にとって腹式呼吸は、呼吸の効率を改善し、呼吸困難を軽減するための重要な技術となる。

練習方法

腹式呼吸の練習方法は、仰向けに寝た状態で腹部に手を置き、息を吸うときに腹部が持ち上がるように意識し、息を吐くときに腹部が落ちるようにすることで行える。

腹式呼吸は、横隔膜を積極的に使用して呼吸する方法であり、COPDの管理において以下のようなメリットがある。

呼吸の効率化

腹式呼吸は、横隔膜の動きを意識的に最大化するもので、肺のより深部に空気を取り込むことで、ガス交換が効率的に行われ、呼吸苦の改善が期待できる。

息苦しさの軽減

横隔膜は呼吸において効率的な筋肉であり、腹式呼吸を行うことで、呼吸に関わる他の補助筋肉(肩や胸郭の筋肉など)の使用を減らすことにより、呼吸時の労力が減少し、息苦しさが軽減されることが期待できる。

リラクゼーション効果

腹式呼吸はリラクゼーション効果も促進する。穏やかで深い呼吸は副交感神経系を活性化させ、リラックス状態をもたらす。 これにより、COPD患者が経験するストレスや不安が軽減される可能性が期待できる。


口すぼめ呼吸

速く浅い呼吸では横隔膜の動きが少なく、首や肩の筋肉を多く使って呼吸するために疲労しやすくなり、その割に十分な呼吸ができず息の苦しさも消えにくい。[2]


運動療法

運動療法も重要である。[3]

https://www.erca.go.jp/yobou/event/r02remote02/pdf/stretch.pdf

資料

https://hyogochuo.hosp.go.jp/section/pdf/reha/ko_03.pdf

https://toneyama.hosp.go.jp/patient/forpatient/pdf/reha-02.pdf

参照