「パーキンソン病」の版間の差分

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===歩行の不良に対する自主運動===
===歩行の不良に対する自主運動===


[https://medical.eisai.jp/useful/prescribe/pdf2/000009091.pdf パーキンソン病患者さんのための運動継続プログラム 2.歩行が気になる-小川順也(PD Cafe代表)]
[https://pdnet.eisai.jp/common/pdf/rehabilitation/rehab-3.pdf パーキンソン病患者さんのための運動継続プログラム 2.歩行が気になる-小川順也(PD Cafe代表)]


==作業療法士にできる生活面の支援==
==作業療法士にできる生活面の支援==

2023年9月4日 (月) 08:57時点における版


年単位の進行性疾患で、途中経過で生じる生活のしづらさが多岐にわたるため、当事者の方はもちろんそれと同様に家族様の心理的負担が大きい。作業療法士ふくめ、専門職がそれをどう支えるかを悩むことが多い。

一方、例外的にほぼ症状が進行しない人もおり、個人差は大きい。

信頼に値するべき情報元

パーキンソン病(指定難病6)難病情報センター

パーキンソン病の療養の手引き 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)神経変性疾患領域における基盤的調査研究班

ガイドライン|日本神経学会

ピアサポート

PD Cafe ※保険外の事業につき注意


一般社団法人 全国パーキンソン病友の会 – 全国パーキンソン病友の会は全国組織の患者会です

概要

中枢性疾患、難病、進行性

Lドパなど薬による治療が、非常に重要。

パーキンソン病 指定難病6 難病情報センター

パーキンソン病のリハビリテーション

4大症状

パーキンソン病に特徴的な症状として、「振戦」「動作緩慢」「筋強剛」「姿勢反射障害」がある。

出現の順序については、個人差があるが、統計調査では振戦が(53.6%)ともっとも多く、次いで動作緩慢(43.1%),筋強剛(9.8%),姿勢反射障害 (8.7%)となっている。[1]

他の特徴[2]

反復動作が苦手になる

同時に2つの動作をすることが難しくなる

リズムを自分で作り出すことが難しいくなる

レビー小体型認知症との関連

レビー小体型認知症とパーキンソン病は連続したものであると考える指摘がある。

パーキンソン病認知症という呼称も存在する。[3]

パーキンソン病患者の約40%が認知症を発症し、70歳以降、パーキンソン病の診断から10~15年後が一般的である。

障害評価とリハビリテーション

パーキンソン病の障害評価とリハビリテーション.中西 亮二,山永 裕明,野尻 晋一,出田 透:Jpn J Rehabil Med 2013 ; 50 : 658.670

運動療法はどのステージでも重要

研究段階であるものの、パーキンソン病において日常的身体活動量や運動習慣の維持が、長期にわたって疾患の進行を抑制する可能性を示唆し、活動の種類により異なる長期効果を持つ可能性があることが示唆されている。[4]

パーキンソン病のリハビリテーション −歩行障害とバランス.

リハビリテーションの重要性

パーキンソン病患者さんのためのリハビリテーション 知ってためになるリハビリテーションの重要性

姿勢の不良に対する自主運動

パーキンソン病患者さんのための運動継続プログラム 1.姿勢が気になる-小川順也(PD Cafe代表)

歩行の不良に対する自主運動

パーキンソン病患者さんのための運動継続プログラム 2.歩行が気になる-小川順也(PD Cafe代表)

作業療法士にできる生活面の支援

パーキンソン病 作業療法ガイドライン.一般社団法人日本作業療法士協会

施設内でのリハビリテーション

概要がよくまとまっている資料が、無料で使用できる。

パーキンソン病の治療をしている方の日常生活を応援するリハビリテーションハンドブック.熊本機能病院 総合リハビリテーションセンター山永 裕明・中西 亮二・野尻 晋一

週間日誌の提案

パーキンソン病では、服薬調整管理コントロールによって大きくQOLが変化する。そこで、受診時に効率的に情報を共有したり、ケアマネジャーが状況を把握したり、本人自身が日々の生活課題の把握と改善に役立つので、一週間日誌などを記載できる方であれば、活用すると生活改善に大いに役立つ。

たとえば、下記のサイトから無料で入手できる。

パーキンソン病患者さんの1週間日誌 武田薬品工業株式会社パーキンソン病オンライン

生活面へのノウハウ

作業療法士と当事者の方が、協働して作成した、有益な資料が無料で参照できる。

パーキンソン病の方々と作業療法士からの提案-大阪府作業療法士会パーキンソンシンドローム研究会

パーキンソン病患者さんにお聞きした日常生活での工夫-厚生労働省行政推進調査事業費補助金難病患者の地域支援体制に関する研究(研究代表者:西澤正豊)

新しい運動習慣などを構築していただくことで、筋肉が硬くなるのを遅らせることができる。

そのほか、総合的なADL面でのポイントを網羅したパンフレットが無料で入手できるので活用できる。

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社

日常生活の工夫がわかりやすい資料

https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/2024386.pdf

https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/5108806.pdf

パーキンソン病の診断について

疾患自体の簡単な紹介も交えた、パーキンソン病の診断に関してよくまとまっている資料がある。

パーキンソン病ってどんな病気?-東京医科大学病院


パーキンソン病Q&Aと医師が公的な助成金で作ったパーキンソン病の網羅的な資料

ちょっと網羅的すぎるので、なかなか家族には進めにくいが、専門職同志で勉強会をするときの資料としてはとても活用できる内容になっている。

また、作業療法対象者から何等かの質問を受けた際に、Q&A集として参考にできる。

パーキンソン病の療養の手引き-厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)神経変性疾患領域における基盤的調査研究班

男女比

パーキンソン病の男女比は 1:1.47 で女性の方が多かった。[1]

指標

Hoehn-Yahr 重症度分類がよく使われる。

下記外部サイトがわかりやすい。

https://parkinson-smile.net/symptom/p6.html

投薬治療と副作用

パーキンソン病やパーキンソン症候群に対する薬は、よく効く時期には日常生活の質を向上する。

一方で、副作用が現れることもある。主治医と相談しながら適宜病気の状態に合わせて薬を調整することが重要になる。在宅では、医師や看護師はもちろん、介護保険サービスを利用しているのであれば、利用サービスの職員ないし、CMに相談することなどをとおして、臨機応変に状態変化に対応していくという考え方が大切である。

抗パーキンソン病薬に関連した問題症状と副作用については下記のようなものがある。[1]

日内変動は 37.3%,ジスキネジーは 16.8%,精神症状は 18.4%。いずれも罹病期間が長くなるとともに頻度も高くなっていた。

ウェアリングオフ現象

薬を飲んでいるにもかかわらず、次の服薬までの期間中に薬効が切れた状態になり、パーキンソン病の症状が強まっている状態。


当事者、家族向け資料

お薬を飲んだのに、しばらくすると症状がでてしまう・・・パーキンソン病とウェアリングオフ現象 パーキンソン病の患者さんとご家族へ 監修:坪井義夫(福岡大学医学部 脳神経内科学教授)

パーキンソン病のリハビリテーション

「筋強剛」において、特にリハビリテーションの継続が重要といわれている。

自覚症状がなくとも、筋肉がこわばることで関節の曲げ伸ばしが、ぎこちなくなっていきます。そのため、すべての動作(食事・着替え・寝返りなど)に支障が出るようになります。筋強剛・筋固縮を改善するためには、毎日こまめにリハビリを続けることが重要です。[5]

体操

パーキンソン病に特化した内容の体操がある。

患者さんのためのパーキンソン病体操 監修:順天堂大学医学部 名誉教授 水野美邦 太陽ファルマ株式会社

パーキンソン病 症状別 ホームエクササイズ-兵庫県立リハビリテーション中央病院パーキンソン病研究会

[ https://itami-setumeisho.com/archives/2106]

動画

「自宅でできるパーキンソン病体操」岡山旭東病院 リハビリテーション課


御所南リハビリテーションクリニックが公開している体操ムービー

棒体操

日常生活支援

パーキンソン病の治療をしている方の日常生活を応援するリハビリテーションハンドブック-監修:熊本機能病院 総合リハビリテーションセンター 山永 裕明・中西 亮二・野尻 晋一

パーキンソン病患者の日常生活の向上~療養生活のノウハウについて

体幹筋力の低下

体幹の伸展は他動・自動ROM共に最も制限を受ける運動[6]である。また、脊柱起立筋の筋力低下が特徴的という報告もある。[7]

頸部前屈による円背姿勢の定常化にともなう、コアの筋力低下が起こると、歩行姿勢がさらに悪化し、移動能力が低下してしまう悪循環が生じる。

嚥下障害

パーキンソン病では病期の進行と共に嚥下障害が現れ,その頻度は晩期には 30~52% に達する。鼻腔栄養や胃瘻を設置されていたものは6.6% を占め,平均年齢 75.6 歳,平均 罹病期間 11.0 年であり,高齢で長期の罹病期間を有する。

食物の形状を変えたり鼻腔栄養や胃瘻による摂食法の管理によって,誤嚥性肺炎を予防することが生命予後改善のためには重要である。

流涎

よだれが、コントロールできないことがある。

自発的な唾液嚥下回数が正常では1.18回/分のところ、パーキンソン病では0.8回/分に減少しているとの報告もあるとのこと[8]

薬剤との関連性[8]

ムスカリン作動性抗コリン薬

流涎に対する特異的な薬剤

抗うつ薬や抗不安薬

嚥下不良を引き起こす可能性がある

コリンエステラーゼ阻害薬

唾液分泌過剰に関与する可能性がある



一般的な流涎に関する記事も参照のこと。

死因

パーキンソン病の死因は、肺炎・気管支炎と報告されている。[9]

世界パーキンソン病デー

4月11日が世界パーキンソン病デーである。

世界パーキンソン病デーは、欧州パーキンソン病協会(EPDA)と世界保健機関(WHO)がパーキンソン病の周知を図るため1997年に制定した。[10]

世界パーキンソン病デーは、欧州パーキンソン病協会(EPDA)と世界保健機関(WHO)がパーキンソン病の周知を図るため1997年に制定した。「An Essay on the Shaking Palsy」という論文を1817年に発表したJames Parkinson医師の誕生日である4月11日を世界パーキンソン病デーとし、2005年に赤いチューリップをパーキンソン病のシンボルとした。4月11日は世界パーキンソン病デー-medical Tribune

参考