握力

提供: 作業療法大百科事典OtWiki
2024年4月16日 (火) 13:18時点におけるOtfighter (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「握力は手の筋肉を使って物を握る力のこと。 単なる手の筋力としてだけでなく、全身の筋力の良い指標とされている。 手術…」)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

握力は手の筋肉を使って物を握る力のこと。

単なる手の筋力としてだけでなく、全身の筋力の良い指標とされている。

手術後のリハビリテーションや、怪我からの回復過程において、握力の測定はリハビリの進行度を評価するための重要な指標となっている。

全身の筋力指標としての握力

握力は、体の他の部分の筋力と高い相関があり、握力を測定することで、個人の全身の筋肉の状態や機能を間接的に評価することが可能とされる。

特に高齢者の場合、握力の低下は全身の筋力低下を示唆することが多く、サルコペニア(加齢に伴う筋肉量および筋力の低下)の診断にも用いられている。高齢者においては、握力の強さが高いほど、慢性疾患のリスクが低いとされ、長寿の予測因子とされています。

機能的能力との関連

握力は手の機能のひとつなので、日常生活での機能的能力と密接に関連している。握力が強いことは、物を持つ、開ける、支えるといった日常の活動をより簡単に、また安全に行うことができることを保証する。

スポーツパフォーマンスとの関連

特定のスポーツ、例えばテニスなどラケットを使用するスポーツやボルダリングや登山など、手の使用が頻繁に行われるスポーツにおいて、握力はパフォーマンスの重要な要素となる。