「精神科病院」の版間の差分

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2021年12月に80歳で死亡した元入院患者の男性 医師から見せられた画像に家族は息をのんだ。男性の背中には縦横20~30センチ、深さ約10センチの褥瘡(じょくそう)(床ずれ)ができていた。背骨が見えるほど壊死(えし)が広がり、かかとや太ももの一部は赤黒く変色し、口内は黒いカビで覆われていた。家族はできる限りの延命を望んだが、男性は褥瘡が原因とみられる急性肝不全で死亡した。<ref>[https://mainichi.jp/articles/20240616/k00/00m/040/203000c 「殺される」電話で訴えた父 精神科病院で患者死亡 遺族が語る実態 | 毎日新聞]</ref>
2021年12月に80歳で死亡した元入院患者の男性 医師から見せられた画像に家族は息をのんだ。男性の背中には縦横20~30センチ、深さ約10センチの褥瘡(じょくそう)(床ずれ)ができていた。背骨が見えるほど壊死(えし)が広がり、かかとや太ももの一部は赤黒く変色し、口内は黒いカビで覆われていた。家族はできる限りの延命を望んだが、男性は褥瘡が原因とみられる急性肝不全で死亡した。<ref>[https://mainichi.jp/articles/20240616/k00/00m/040/203000c 「殺される」電話で訴えた父 精神科病院で患者死亡 遺族が語る実態 | 毎日新聞]</ref>
静岡県沼津市の精神科病院「ふれあい沼津ホスピタル」で男性職員二人が患者に暴行していた問題で、発覚した三回の暴行以外にも男性職員や別の職員が日常的に患者に暴行を加えていたと、現役職員が本紙の取材に証言した。現役職員は「患者への暴行、暴言は誰もが知っていた。病院側も黙認していた」と強調。「ほかの暴行は未確認」とする病院側の説明と食い違いが生じている。<ref>[https://www.tokyo-np.co.jp/article/239631 ふれあい沼津ホスピタル 別の職員も日常的に暴行 「病院側も黙認」現職が証言 監視カメラ視聴には誓約書:東京新聞 TOKYO Web]</ref>


===神出病院事件===
===神出病院事件===

2024年6月16日 (日) 22:44時点における版

思考や認知に由来する生きづらさ、障害を持っている方が、社会的な生活問題から自分自身を切り離して、各種問題と向き合う起点となるべき、医療的体制の拠点。

精神医療審査会

精神科病院に入院中に納得がいかない扱いをされたときの通報先[1]

精神医療審査会は、担当地域にある精神科病院が入院患者の権利を侵害していないかどうかを、精神科病院の外部から(各都道府県知事の下に置かれた中立的な第三者機関として)監視・審査する。

利用方法

患者本人あるいはその家族が、電話か書面で入院中の病院か精神保健福祉センターに審査の申し込みをする.

手早く学べる資料

外出・退院、できないときはどうすればいいの?-精神医療審査会のしくみ

法的根拠

精神保健法第一七条の二に規定する精神医療審査会について(◆昭和63年05月13日健医発第574号)

読んでおくべき資料

みんなで考える 精神障害と権利(独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業平成22年度助成金)発行 社団法人日本精神保健福祉士協会/編著 精神保健福祉部 権利擁護委員会

精神科病院の問題とスキャンダル

他山の石として頂きたく記載する。

精神科病院は、理性的な側面を強固にもつことができる職員でないと務まらないことが多いが、それは人間が容易に弱者に対する虐待行為に手を染める生き物であるということを自覚し続ける努力を欠かすことが出来ないからである。「そんなことはあり得ない」と思っていると「無視」という形で虐待問題に関与することになりかねない。

そのためにはまず現実問題として、職員の立場の人間から患者として支援を受けるべき弱者が迫害される現実がある事を、認識理解しておくことが必要である。

全国的知名度を獲得した過去のニュースを主軸として取り上げる。

入院患者への傷害容疑で看護師らが書類送検された静岡県沼津市の精神科病院「ふれあい沼津ホスピタル」

2021年12月に80歳で死亡した元入院患者の男性 医師から見せられた画像に家族は息をのんだ。男性の背中には縦横20~30センチ、深さ約10センチの褥瘡(じょくそう)(床ずれ)ができていた。背骨が見えるほど壊死(えし)が広がり、かかとや太ももの一部は赤黒く変色し、口内は黒いカビで覆われていた。家族はできる限りの延命を望んだが、男性は褥瘡が原因とみられる急性肝不全で死亡した。[2]

静岡県沼津市の精神科病院「ふれあい沼津ホスピタル」で男性職員二人が患者に暴行していた問題で、発覚した三回の暴行以外にも男性職員や別の職員が日常的に患者に暴行を加えていたと、現役職員が本紙の取材に証言した。現役職員は「患者への暴行、暴言は誰もが知っていた。病院側も黙認していた」と強調。「ほかの暴行は未確認」とする病院側の説明と食い違いが生じている。[3]

神出病院事件

2020年3月、この病院を舞台とした看護師らによる患者の集団虐待暴行事件が発覚。2018年から2019年にかけて、看護師、看護助手の計6人が、重度の統合失調症や認知症の人が入院する「B棟4階」の患者7人に対して、10件の虐待行為をしたとして、準強制わいせつ、暴行、監禁などの疑いで兵庫県警に逮捕。[4][5][6]

たまたま加害者の1人が病院とは無関係の事件で県警に逮捕され、彼のスマートフォンから上記のような行為を映した動画が多数見つかったことで、同院での大規模な虐待行為が発覚し6人の逮捕へとつながった。病院内からの内部告発などによる発覚ではなかった。6人とも容疑を認め、3人が執行猶予付きの有罪判決を、3人が実刑判決を受け、その後、刑は確定している。

当該不祥事に関しては、wikipediaに極めて詳しく詳細にまとめられている為、参考にされたし。

神出病院 - Wikipedia

その後の経過と、教訓についてきれいにまとめてある資料は以下の通り。

神出病院における虐待事件 なくすためにはどうするといいのか|認定NPO法人 大阪精神医療人権センター

精神科病院に賠償命令、ひきこもり支援業者を通じて「医療保護入院」させられた男性が勝訴

2022年11月16日東京地裁(大嶋洋志裁判長)は、男性に対する医療保護入院は違法と認定し、病院側に308万円の支払いを命じる判決を言い渡した。[7]医療保護入院のためには、精神保健指定医による診察などが必要だが、判決は、精神保健指定医ではない医師によって電子カルテの入力がされていることなどから、精神保健指定医が髙橋さんを診察していなかったと指摘した。また、そもそも入院時に高橋さんが精神疾患を有していたとは認められず、精神障害者にあたらないなどとして、医療保護入院に求められる要件を欠いていたと判断した。さらに、高橋さんの同意なく医療情報を「引き出し業者」に伝えたことは、プライバシー権を侵害するとした。

判決文や原告側弁護団によると、高橋さんは2018年5月、自立支援施設「あけぼのばし自立研修センター」(新宿区)の職員らによって、自宅から施設に連れて行かれた。その後、足立区の精神科病院に連れて行かれ、ベッドに拘束されたり、オムツをはかせられるなど、3日間の身体拘束を含め、50日間にわたって入院させられた

一方、病院側は控訴する方針。

福山友愛病院による患者への薬の不適切投与事件

2016年11~12月の間に不適切投与が行われた。使用期限の迫った薬の在庫処分の意図があったと報じられている。[8]