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皮質線条回路の線条体が、高い次元と低い次元の精神機能を繋ぐ配電盤のような役割を果たす<ref="chkagaku">[https://amzn.to/3iKnE09 アイエンガー・シーナ著,櫻井祐子訳:選択の科学.文藝春秋 (2010/11/12)]</ref>という。 | 皮質線条回路の線条体が、高い次元と低い次元の精神機能を繋ぐ配電盤のような役割を果たす<ref name="chkagaku">[https://amzn.to/3iKnE09 アイエンガー・シーナ著,櫻井祐子訳:選択の科学.文藝春秋 (2010/11/12)]</ref>という。 | ||
線条体は、欲しいものを欲しいと思うための、脳内リンクを提供する。 | 線条体は、欲しいものを欲しいと思うための、脳内リンクを提供する。 | ||
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身体やその他の部分から情報を受けて、脳の指令センターのように働く。 | 身体やその他の部分から情報を受けて、脳の指令センターのように働く。 | ||
衝動の制御に大きく関わる。 | 衝動の制御に大きく関わる。 | ||
合理性を司る場所である。<ref="chkagaku" /> | 合理性を司る場所である。<ref name="chkagaku" /> | ||
==選択したいという欲求== | ==選択したいという欲求== | ||
全く同じ報酬であっても、受動的に与えられた報酬よりも、自分で選んだ報酬の方が、線条体のニューロンが大きな反応をしめす<ref="chkagaku" /> | 全く同じ報酬であっても、受動的に与えられた報酬よりも、自分で選んだ報酬の方が、線条体のニューロンが大きな反応をしめす<ref name="chkagaku" /> | ||
この欲求が行き過ぎると、選択肢にひたることそのものが自己目的化してしまい、時間あたり成果を低下させてしまうこともある。<ref name="chkagaku" /> |
2020年8月16日 (日) 16:00時点における最新版
選択は、人間の自己決定の極めて大きな要素である。
自己決定は作業療法の根幹を成す要素である。
この記事では、自己決定に大きな要因を与えるものを見ていく。
生理学的要因
線条体
皮質線条回路の線条体が、高い次元と低い次元の精神機能を繋ぐ配電盤のような役割を果たす[1]という。
線条体は、欲しいものを欲しいと思うための、脳内リンクを提供する。
前頭前皮質
行動指針を決定し、実行する。 身体やその他の部分から情報を受けて、脳の指令センターのように働く。 衝動の制御に大きく関わる。 合理性を司る場所である。[1]
選択したいという欲求
全く同じ報酬であっても、受動的に与えられた報酬よりも、自分で選んだ報酬の方が、線条体のニューロンが大きな反応をしめす[1]
この欲求が行き過ぎると、選択肢にひたることそのものが自己目的化してしまい、時間あたり成果を低下させてしまうこともある。[1]