「SPPB(Short Physical Performance Battery)」の版間の差分
提供:作業療法大百科事典OtWiki
(ページの作成:「SPPB(Short Physical Performance Battery)は、高齢者や運動機能低下が疑われる患者における身体機能の評価方法として広く使用されている評価尺度である。 ==概要== SPPBは主に、歩行能力、バランス、下肢筋力の3つの主要な要素を包括的に評価し、総合スコアを算出することで機能的能力を数値化するものである。このスコアは、転倒リスクの評価、運動…」) |
編集の要約なし |
||
(同じ利用者による、間の2版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
[[カテゴリ:評価方法]] | |||
SPPB(Short Physical Performance Battery)は、高齢者や運動機能低下が疑われる患者における身体機能の評価方法として広く使用されている評価尺度である。 | SPPB(Short Physical Performance Battery)は、高齢者や運動機能低下が疑われる患者における身体機能の評価方法として広く使用されている評価尺度である。 | ||
4行目: | 6行目: | ||
SPPBは主に、歩行能力、バランス、下肢筋力の3つの主要な要素を包括的に評価し、総合スコアを算出することで機能的能力を数値化するものである。このスコアは、転倒リスクの評価、運動機能の低下の早期発見、リハビリテーション効果の測定などに用いられる。 | SPPBは主に、歩行能力、バランス、下肢筋力の3つの主要な要素を包括的に評価し、総合スコアを算出することで機能的能力を数値化するものである。このスコアは、転倒リスクの評価、運動機能の低下の早期発見、リハビリテーション効果の測定などに用いられる。 | ||
==内容== | |||
SPPBは以下の3つの主要な評価項目から構成される。 | |||
===バランステスト===(閉脚立位、セミタンデム立位、タンデム立位) | |||
===4m歩行時間=== | |||
===椅子からの5回の立ち上がり時間=== | |||
==得点== | |||
各項目ごとに、それぞれの評価は0点から4点のスコアが付与され、総合スコアは0点から12点の範囲で算出される。 | |||
各項目ごとの得点を合算して算出する。 | |||
{| class="wikitable" | |||
|+ SPPBスコアと運動機能の対応 | |||
|- | |||
! スコア範囲 !! 運動機能レベル | |||
|- | |||
| 0~3点 || きわめて低運動機能 | |||
|- | |||
| 4~6点 || 低運動機能 | |||
|- | |||
| 7~9点 || 中等度の運動機能 | |||
|- | |||
| 10~12点 || 運動機能良好 | |||
|} | |||
===バランスの得点=== | |||
===4m歩行の得点=== | |||
===立ち上がりの得点=== |
2025年1月20日 (月) 04:15時点における最新版
SPPB(Short Physical Performance Battery)は、高齢者や運動機能低下が疑われる患者における身体機能の評価方法として広く使用されている評価尺度である。
概要
SPPBは主に、歩行能力、バランス、下肢筋力の3つの主要な要素を包括的に評価し、総合スコアを算出することで機能的能力を数値化するものである。このスコアは、転倒リスクの評価、運動機能の低下の早期発見、リハビリテーション効果の測定などに用いられる。
内容
SPPBは以下の3つの主要な評価項目から構成される。
===バランステスト===(閉脚立位、セミタンデム立位、タンデム立位)
4m歩行時間
椅子からの5回の立ち上がり時間
得点
各項目ごとに、それぞれの評価は0点から4点のスコアが付与され、総合スコアは0点から12点の範囲で算出される。
各項目ごとの得点を合算して算出する。
スコア範囲 | 運動機能レベル |
---|---|
0~3点 | きわめて低運動機能 |
4~6点 | 低運動機能 |
7~9点 | 中等度の運動機能 |
10~12点 | 運動機能良好 |