「在宅酸素療法」の版間の差分

提供:作業療法大百科事典OtWiki
(ページの作成:「周囲2m火気厳禁 ==概要== 酸素ボンベといえば病院というのは過去の話で、酸素が必要な場合であっても環境調整を行うこと…」)
 
11行目: 11行目:


==延長チューブ==
==延長チューブ==
長すぎると、支障をきたすので、一般に延長チューブは流量等に支障がない延長チューブの長さが15~20mくらいが最大といわれている。(機械やボンベの圧力などによる。)


酸素ボンベや酸素圧縮の機械と、在宅酸素療法の対象者をつなぐのはチューブであるが、本体を持ち運ぶかわりに、延長チューブを使用するほうが比較的動作時や移動時の負荷が少なくて済む。
酸素ボンベや酸素圧縮の機械と、在宅酸素療法の対象者をつなぐのはチューブであるが、本体を持ち運ぶかわりに、延長チューブを使用するほうが比較的動作時や移動時の負荷が少なくて済む。
19行目: 21行目:


チューブの取り回しが簡単にできるような工夫が必要である。
チューブの取り回しが簡単にできるような工夫が必要である。
===S字フック===
階段や廊下の手すりに設置することで、延長チューブが床に垂れ下がった状態になってしまうことを防ぐことができる。


==呼吸同調器==
==呼吸同調器==

2021年7月7日 (水) 07:22時点における版

周囲2m火気厳禁

概要

酸素ボンベといえば病院というのは過去の話で、酸素が必要な場合であっても環境調整を行うことによって、在宅でも酸素濃度を高めた状態で生活することができる。

これが在宅酸素療法(HOT)である。


肺の機能が低下している場合などに有効。

延長チューブ

長すぎると、支障をきたすので、一般に延長チューブは流量等に支障がない延長チューブの長さが15~20mくらいが最大といわれている。(機械やボンベの圧力などによる。)

酸素ボンベや酸素圧縮の機械と、在宅酸素療法の対象者をつなぐのはチューブであるが、本体を持ち運ぶかわりに、延長チューブを使用するほうが比較的動作時や移動時の負荷が少なくて済む。

そのため、家の中を十分に移動しきることができるだけの延長チューブを使用することが多い。

しかし、一方で家の中を十分に移動しきるだけの延長チューブの長さはどうしても、一軒家の在宅であれば、10mを超えるような長さになってしまうことも少なくない。

チューブの取り回しが簡単にできるような工夫が必要である。

S字フック

階段や廊下の手すりに設置することで、延長チューブが床に垂れ下がった状態になってしまうことを防ぐことができる。

呼吸同調器

吸気の時だけ、酸素を供給するように電気的に制御された弁がある。電池と電気で動作するので電池切れや故障などに注意して使用する必要がある。

リスク管理

周囲2m火気厳禁

高齢者の方が、石油ストーブ、仏壇(お線香、ろうそくの火)などから火災を引き起こす例があり、電化などであらかじめ対応しておくことが望ましい。

航空機での使用

診断書などが必要となる場合があるので、事前に確認が必要。