「アパシー」の版間の差分
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具体的な状況を通して、働きかけを行うことで、情動の緩やかな再喚起を行ったり、環境調整に向けた評価を行う。 |
2020年11月10日 (火) 22:40時点における版
感情の薄さのこと。
普通なら感動が見られることに対しても、無感動な様子。
困ること
アパシーと言われる状態になった人には、以下のような共通した困りごとが出現することが多い。作業療法士にはそれを踏まえた対応や介入を考えることが期待されている。
何も感じないわけでは決してない
感じにくくなったり、感じるスピード感が遅くなっているだけで、嫌なことはいやと感じる。
自分がうまく考えられなくなっていたり、うまくやれていないという感覚に対する不快感は確実にあるので、その気持ちは周囲が組んであげてほしいが、そのことまでなかなかパッと見では周囲に伝わらない。
そうすると当事者本人は周囲とつながることがしんどくなっていってしまう可能性が高い。
下記の社会性の低下につながる要素である。
自発行動の現象
行動のためのトリガーが失われて、自立生活や仕事が困難になることが多い。
自分で、行動を起こす意欲情動の機能も相関して影響を受けていることがほとんどなので、自立した生活を行うことが困難になってしまう。
いわゆる「自分で考えて動きなさい」が、困難になる。
認知機能の低下
自分で、自分の頭を使う言動が減ると、脳内での刺激はもちろんのこと、外界から脳への刺激も減少する。
そのため、総合的に認知機能が低下していく最初のきっかけとなり得る。
社会的孤立
感情の表出がうまくできなかったり、自分で考えて行動することが苦手になると、人は人とつながることが難しくなっていく。
これは、本人はもちろん、その周囲の人との相互作用であるが、傾向としてはそのリスクが高まる。
特に、人間関係がビジネス関連ばかりだと、それがなくなると一気に孤立する可能性がある。
アパシーが見られる疾患
治療
薬剤
臨床研究段階であり、明確な治療薬はない。
作業療法
具体的な状況を通して、働きかけを行うことで、情動の緩やかな再喚起を行ったり、環境調整に向けた評価を行う。