ADHD 注意欠陥多動性障害

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「おちつけ」と周囲が言いたくなるが、本人は動き続けるのが心地よい場合が多い。

多くの場合、かみ合わずロスが増えたり、周囲のストレスを強める方向にいろいろな要素が働く。

注意欠陥多動性障害等のさまざまなな訳語があるが大切なのは、どういうことが困っていることなのかを本人が知り、周りに支援を求め、周りは理解して支援をすることと、苦手なことは諦めることもよしとすることである。

これで良いのだ。

attention deficit hyperactivity disorder ADHD

注意欠如多動性障害などとも訳される。

本人自身が困る場合もあるが、多くの場合は周囲との関係性の問題が障害として取り上げられることが多い。

秩序や枠組みにはまることが難しい障害とも解釈ができる。

ADHDは行動力として発揮される場合もあるが、他者からの指示の遂行が困難であったり、その衝動性から本人の行動に一貫性が乏しくなる原因として信用の形成を難しくすることになる。

注意の切り替えが苦手な側面から、テンポよく正確に論理的思考を積み重ねたり、自分についてメタ的に思考することが困難である。

診断[1]

DSM-IV-TRの診断基準

不注意(活動に集中できない、気が散りやすい、物をなくしやすい、順序だてて活動に取り組めないなど)と多動-衝動性(ジッとしていられない、静かに遊べない、待つことが苦手で、他人の邪魔をしてしまう等)が同程度の年齢の発達水準に比べてより頻繁に、強く認められること 症状のいくつかが7歳以前より認められること 2つ以上の状況において(家庭、学校など)障害となっていること 発達に応じた対人関係や学業的・職業的な機能が著しく障害されていること 広汎性発達障害や統合失調症など他の発達障害・精神障害による不注意・多動-衝動性ではないこと 上記すべてが満たされたときに診断される。DSM-IVではMRIや血液検査等の生物学的データを診断項目にしていない。

症状[1]

簡単に気をそらされる、ケアレスミスする、物事を忘れる ひとつの作業に集中し続けるのが難しい その作業が楽しくないと、数分後にはすぐに退屈になる

じっと座っていることができない 絶え間なく喋り続ける 黙ってじっとし続けられない 目的なく喋りつづける 他の人を遮って喋る 自分の話す順番を待つことが出来ない

再生がコントロールできない[2]

裁判

福岡県内の私立小に通っていた発達障害のある男児が、障害が起因とみられる問題行動を理由に退学させられたのは違法として、学校の運営法人に慰謝料など660万円の損害賠償を求め福岡地裁に提訴した。[3]