DINKs(Double Income No Kids)

提供:作業療法大百科事典OtWiki
2023年10月25日 (水) 11:34時点におけるOtfighter (トーク | 投稿記録)による版 (→‎後悔の意見)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)


夫婦で、共働きで、あえて子供を作らない、というあり方。

インターネット上の色々な意見

DINKs - はてな匿名ダイアリー

後悔の意見

「子供をつくっておいたほうがいい」と、実践して後、後悔したという投稿が存在する。一読の価値あり。[1]


私は40年近く、そのDINKsと呼ばれる生活を続けてきて、つい先日還暦を迎えてしまった。

しかしながら、正直DINKsという道を選んだことを後悔している。 子を持たない選択をした20代の自分の価値観や知見と、実際にそのまま突き進んだ先にいる60代の自分の価値観や知見との間に大きな乖離があった為だ。 平易に言えば、若く経験もない20代の頃に考えていた「合理的な選択肢」は、そこから40年近くの人生経験を積んだ60代になってから見えてきた「真に合理的な選択肢」ではなかったということになる。 DINKsのメリットと当時考えていたこと

1.子育てに時間を取られないため、余暇を確保できる 2.フルで共働きが可能なので、経済的にも余裕のある生活ができる ・上記の結果として、金銭的・時間的に余裕を持つことができるので、例えば趣味に時間を割くことができるとか、いい家に住めるとか、車を持てるといった形でその恩恵を受け、実生活における充実度は上がるものだと考えていた。 DINKsを実際に40年続けて気がついたデメリット

1.趣味としていたものは40代くらいで飽きてしまう

・趣味に打ち込む時間が多い分飽きも早い。たまに打ち込むからこそ長く続く趣味になるのだと、飽きてから気が付いてしまった。 →そしてその結果として余暇を持て余しているのが現状である。 ・そもそも60代にもなって増田をしている時点で、どれだけ余暇を持て余しているかは察することができるだろう。 2.子供がいないことで人生における起伏が減る

・子供の成長や受験・結婚など、子の人生における成長過程はその1つ1つが親の人生においても大きなイベントになる。 →子を持たなかった結果、そのようなイベントが少なく、起伏の少ない人生を送ることになり、総合的な満足度は低くなると気が付いた。 ・最近よく耳にする「コスパ」という概念に当て嵌めるならば、低コストではある一方で低パフォーマンスな人生になり、総合的にはむしろ子を持った方が充実した良い人生を送ることができたと思う。 3.結局夫婦共働きでも生活水準はそこまで上がらない

・2人で働き、子に使う分が浮いた結果手にしたお金の使い道など、精々いい家に住む、家具や車を買う、趣味の道具を揃える程度であった。 →正直お金は余る一方なので、共働きと子なしで収入を増やし支出を減らしたところで仕方なかったと、今になって思う。 4.精神がかなり摩耗する

・この生活をしていて、周りの人々から「お子さんは?」と訊かれることが非常に多かった。その度に社会通念に反した自らの選択の合理性の説明を強いられる上、結局は価値観の相違に帰着する為、腑に落ちない顔をされるか、「成程」と適当な相槌を打たれて終わるのみである。 特に、親の死に際に「孫が見たかった」と言われたのはかなり精神に応えた。親には子を持たない選択について話していた上、それなりに理解してもらえていたのだと思っていた分、最期に親との隔絶を突き付けられたのは相当に苦しいものがあった。 ただ、これは増田が若かった時の価値観に依る部分があると思うので、今の若い人であればそこまで周りに精神を削られることはないのかもしれない。 5.必然的に介護が厳しくなる

・まだ60代で比較的身体は動くと思っているが、これが70代や80代になってもお互いで支え合うのは正直苦しいと思う。 なお、子供を介護要員として捉えるのは利己的に映るかもしれないが、増田自身も親の介護に奔走していた時期がある。 則ち、「親を介護し、子に介護される」というところまでが1つのサイクルなのではないかと最近になって思う。 6.友人が減ってしまう

・子を持つようになると、皆家庭内のことで忙しくなり、暇な私と休日を過ごしてくれることはなくなる。 また、子育てという共通の話題を持たないことによる疎外感は存外大きかった。 ・20代、30代の頃は学生時代や職場の友人とこの先も仲良くやっていくことができると考えていたが、実際は友人がどんどんと家庭の時間を重視し、私からは離れていった。 7.上記の後悔はもう取り返しがつかなくなってから襲ってくる

・一番苦しいと感じているのがこの点である。子供を持った方が良かったと、気づいた時にはもう遅いのだ。 ・40代も近くなり、身体的に出産が難しくなってから急に結婚や子作りに取り組むようになる人を見たことがあると思う。これも歳を重ねるうちに上記のデメリットの大きさに気付いた人の末路だと考えている。 かくいう私も、40代に差し掛かる頃に妻と最後の話し合いに臨んだことがある。その時点ですでに子を持たない選択をしてから10年以上が経過しており、既に周囲にも十分に喧伝していた手前、自らの選択を撤回できずに進んでしまった。 あの時に柔軟な選択肢を取ることができれば、或いは違った状況だったのだろうか。時すでに遅しと理解しつつも、やはり考えてしまう。 結論

・DINKsに魅力を感じている人はもう一度よく考えて欲しい →DINKsによる経済的・時間的なメリットは、結局そこまで享受できない。 →一方で、DINKsに踏み切る際に意識していなかったデメリットは40代以降に顕在化し、気が付いてからはもう取り戻すことができない。 ・20代での想像と60代になっての実感は相当にギャップがあるということを20代のうちに知っておきたかった

→今これを読んでいる人の中に子を持たない選択をしようとしている人がいれば、考え直して欲しいと強く思う。子供は作っておいた方がいい