企業統治
またの名を、コーポレートガバナンス。 単純に組織内、または組織間の話ではない話題については、簡略解決せず運営会議などにつなげるべき。 管理職は、行うべき意思決定をあいまいにせず、行うべきで、 その職責が果たされていない場合には、しかるべき、訴え先が存在してしかるべき。
作業療法と企業統治
作業療法が力を発揮するためには、その所属組織がきちんと機能している必要がある。(逆にいえば、複数人の作業療法士がそれなりに仕事ができている組織は、企業統治がちゃんとしてる可能性が高い)
仕事がしにくいと感じたら、きちんと内省して自分の働き方に問題がないかをチェックして、それでも改善がされなければ組織的な問題の可能性を考える。その一端として、コーポレートガバナンスという考え方を知っているかどうかが重要になる。
企業統治とは
法律を守ってます、という法令遵守を監督する仕組みがあることはもちろん、内部から発している外部に向けた約束事、ルールに基づいて運営がされていたり、それらの責任を取る部署と、経営運営トップの間にきちんと連携や責任と裁量の受け渡しが存在すること。
ルールに基づいて、上から指示が降りてきて、その指示には上が責任をとり、下も自分にあたえられた裁量の範囲内で責任を負うこと。責任に応じて成した成果に応じて、あらかじめ定められたルールに基づいて、賞賛が得られたり、罰則が与えられること。
秩序が誰の目から見ても明らかで、ルールに基づいた行動が許容されている状態。
ルールに基けば、下から上に意見を投げても、賞賛され、上であっても責任範囲を全うできないのであれば、解雇されうる状態。
投資対象の企業は、企業価値を高める観点から、企業統治の質を高める方向に圧力が働きやすい、と言われている。
企業統治はなぜ重要か?医療におけるコーポレートガバナンスの不在の事例とともに
大抵の場合は、コーポレートガバナンスが不在でもうまくいく。
それは、組織のなかに「善良な常識人」をモデルとして行動する人しかいないからである。
では、仮にそうでなかった時に、いったいどのようなことがおこるのか。
非常に参考になる必読資料として、脳外科医 竹田くんという素晴らしいものがあるので、ぜひお読みになっていただきたい。
漫画だけ読みたい人は
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そしてよんで考えて欲しい。もしかしたら、どこの病院、ないし、どこの施設にもこのような機能不全が大なり小なり存在しているのではないか、と。
市民が医療や介護、福祉施設に関心を持たない限り、第二第三の竹田くんが現れたとて、その暴走を止めることは犠牲者が出るまでないのである。
このようなコーポレートガバナンス不在の状態と、非常識な職員の行動の掛け合わせは悲惨な結果を生みうる。
非常識な職員の発生はコントロール不能なので、コーポレートガバナンスが大切なのである。
リハビリテーションと、リハマネとガバナンス
患者様、利用者様、対象者様全員の、やる事リスト、現在の目標などが共有されているか。
ないし、必要なタイミングで即時必要な情報にアクセスすることができる体系が整っているか。
たとえば、「リハビリテーション計画書と、振り返りの意味でのリハマネの内容を読めばそこそこわかるようになっているからそれでよし。という状態にする。」などの工夫が必要。