フレイル

フレイルという言葉は、2016年頃に医療福祉の業界に現れた比較的新しい言葉である。

高齢者の虚弱性のうち、正しく介入することで回復が見込めるもの。早期に適切な介入ができることで、要介護を防止することができると言われている。英語の「Frailty」をもとにした造語である。日本老年医学会が用語の策定に関わった。

フレイルの概念はなぜ必要とされたか

高齢者の医療費は社会全体として増大している。

そこで、その過程を分析したところ、健康と要介護に至る中間的な状態があること重要視されるようになり、そのような状態に対応することが要介護者の急激な増大に対処するために重要であると考えられるようになった。

そこで、そのような中間的な状態を指す言葉が必要とされるようになった。

そうして策定された言葉が「フレイル」である。

つまり、少子高齢社会がフレイルという言葉が必要とされた最も大きな要因であると言える。

フレイルは虚弱と違う意味が意図されている

フレイルは「虚弱」を置き換える形で導入されている。

それは、単なる虚弱ではなく、正しい治療や介入によって状態を改善することができるものを指している。

必要なフレイル対策

基本的には、活動性が低下しないように気をつけることが有効な対応とされている。

認知症の対策ともかさなるところは多く、運動や社会活動への参加が重要であるとされている。