行動経済学
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理性と情動の間で真実を見つけようとする行為である。人間を理性・合理的な存在と規定して積み上げた古典経済学が現実の資本主義社会をうまく表現できずアカデミックの限界を露呈しそうまたはほぼ露呈しかけた、必要とされた学問である。
要するに現実をみましょうという学問であり、知っておくことは非常に好ましい。
人付き合い
人付き合いを分析する手段として使われることもある。
「GIVE & TAKE『与える人』こそ成功する時代の中で語られている。
人付き合いのタイプを「ギバー」「テイカー」「マッチャー」の3つに分ける。
これは、人間の人付き合いは、折り合いをつけバランスをとる以上、ギブアンドテイクになるという過程のもとで、人の行動パターンを以下のように分類したものである。
ギバー(Giver: 与える人) 受け取ることを期待しないため、結果的に与えることをが多くなる傾向にあるひと。
テイカー(Taker: 受け取る人) 与えるよりも多く受け取ることを期待する人。欲深いなどと表現されることもあるひと。
マッチャー(Matcher: バランスを取る人) 意図してギブとテイクのバランスをとる人。
これらの概念と収入の関係性についても、分析がされている。
どのような人が組織の中で影響力や、関係性を行使するかを知ることができる、それらを知っておくことは、作業療法士自身の処し方にとどまらず、就労支援や、家族支援における支援において非常に役に立ち、マネジメント層の能力の有無を測る尺度として非常に有用である。
なお、困っている人にはギバーが多いとされる。同時に、最も突き抜けて優秀な人にもギバーが多いとされる。[1]