脊柱後彎変形(円背、猫背)

提供:作業療法大百科事典OtWiki
2021年11月9日 (火) 23:46時点におけるOtfighter (トーク | 投稿記録)による版

背中が丸まった状態。ADL全般に極めて大きな影響をもたらしうる。

概要

高齢者の場合には体感筋力の低下によって、頭部を前傾することによって、体感を起こした状態での安定を作り出している場合が多い。

また、腰椎変形症や腰椎圧迫骨折などによって、腰椎が不可逆的に変形することによって起こっている可能性もある。

円背に関する評価

胸鎖乳突筋の緊張によって、頸部体幹に対して、頭部の前方遷移が引き起こされている可能性がある。

円背初期への介入

エビデンスレベルは低いが座位姿勢での、骨盤の前後傾などが簡便で効果が期待できるという報告がある。[1]

シーティングの重要性

シーティングによって、ADL上の問題を解決することができる可能性がある。

詳しくはシーティングの記事を参照

食事との関連

円背姿勢は、このように様々な面で咀嚼嚥下、つまり食事摂取に支障をきたしやすいものなのです。高齢者のための車椅子フィッティングマニュアル.公益財団法人テクノエイド協会

参考

田中義行.円背の方のポジショニング|背中が曲がる高齢者の介助方法.web介護