文化の盗用

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その文化の作り手に利益が還流しない形で、その文化圏の外側で拝借されて消費されてしまうことに対する批判。

文化の盗用として取り上げられた話題の例

ラップ、ラッパーといった音楽文化は「黒人のもの」であるのに、白人が商業音楽で成功することは、利益の侵害である、という主張がなされたことがある。

あるいは、その立場の当事者だから意味を持つ言葉を、外野の人間がその背景も知らずして、安易に用いるべきでないという批判としても用いられる。[1]

その文化をよく知らないまま「かっこいいから」で、もともとの表現者が表現にのせていた思いをないがしろにする場合もその批判の対象となることがある。[2]

概念の参考とできる文書

How to Handle Cultural Appropriation: 16 Examples, Next Steps

問題点

文化を盗用された人たちの地位が向上しない

文化を盗用された人の属するグループの存在が消されている

文化を盗用された人たちへ還元されるものがない改めて考えたい!「文化の盗用」の意味と向き合い方

文化の盗用ととられないためには

軽々しく相手の文化から借りてくるのではなくて、どうしてその文化が成立したのかというところにまで思いをはせる、リスペクトを持つ、軽々しく扱わない、その他の部分についても関心を持つ、などの姿勢が要求される。

参照元を明らかにせず、本当はオリジナルでないのにもかかわらず、自分が100%オリジナルのようにふるまったり、その文化のでどころが困っているときに知らないふりをしたりしないこと。[3]

参照