Demand(デマンド、ディマンド)
提供:作業療法大百科事典OtWiki
作業療法における「ディマンド」という言葉は、患者や利用者が持つ、日常生活や社会参加において達成したいという目標や期待を踏まえて、作業療法士が本質的に必要であろうと考える事柄を指す。
いわゆる「顧客が本当に必要だったモノ」のこと。
作業療法の目的は、患者や利用者が自分自身の日常生活や社会参加を可能な限り最大限に実現することを支援することであり、そのためには患者や利用者のディマンドを理解し、それを達成するための作業を行うことが重要となる。
概要
ディマンドは、患者や利用者自身が自分の生活において重要視し、達成したいと望む目標や期待を指す。例えば、日常生活の中での自己介護や社会的な役割の遂行、趣味や興味を持つ活動などが含まれる。作業療法では、患者や利用者のディマンドに対して、適切な評価や介入を行い、彼らが自己の目標を達成し、日常生活や社会参加を向上させることを目指す。そのため、ディマンドは作業療法において重要な概念であり、患者や利用者の声を尊重し、彼らが自己の目標を達成するための支援を行うために、必要不可欠である。
作業療法士が、深いレベルで個々の利用者のディマンドを理解し、それに合った作業を選択し、患者や利用者が自己の目標を達成するプロセスを支援することが、作業療法の基本的なアプローチの一つであろう。