BNP(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド)

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心疾患の血液検査指標の一つ。

心電図だけでは検出できない心臓病の早期発見にBNPの測定は有用である。また、心臓病の診断がついてすでに治療を受けている患者さんにおいては、その治療効果の判定や予後の推定などにもとても役立っている。L[1]

基準値は、18.4 以下 pg/mL[2] 心室負荷や心筋肥大、心筋虚血などにより高値となる。

BNPは長時間心臓に負担がかかると主に心室から分泌されるホルモンで、血液中の濃度を調べることで心不全や心肥大など心臓病の早期発見が可能となる。[3]

医療臨床への応用

大まかには18.5~39pg/mlは要経過観察、40~99pg/mlは心疾患の疑いがあるので要精密検査、100pg/ml以上の場合は治療を要する心不全の疑いがあるので専門医に相談する必要がある。心房細動などの不整脈があると100 pg/ml近くに上昇することがある。急性心不全で緊急入院が必要な場合には500pg/ml以上に上昇したり、また、心臓移植が必要なほど重症の心不全の例では1000pg/mlを超えることもある。入院後に各種の心不全の治療を行うことによりBNP値も減少してくるので、その値を目安に薬の種類や量の調整を行う。http://www.twmu.ac.jp/IOG/column/file4.html 第四回コラム:講師 石塚 尚子 | 成人医学センター]


保険点数

ア 脳性Na利尿ペプチド(BNP)は、心不全の診断又は病態把握のために実施した場合に月1回に限り算定する。

イ 脳性Na利尿ペプチド(BNP)、脳性Na利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)及び心房性Na利尿ペプチド(ANP)のうち2項目以上をいずれかの検査を行った日から起算して1週間以内に併せて実施した場合は、主たるもの1つに限り算定する。

ウ 脳性Na利尿ペプチド(BNP)、脳性Na利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)及び心房性Na利尿ペプチド(ANP)のうち2項目以上を実施した場合は、各々の検査の実施日を「摘要」欄に記載する。BNP(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド)|臨床検査項目の検索結果|臨床検査案内|株式会社ファルコバイオシステムズ