差別

提供:作業療法大百科事典OtWiki
2021年5月4日 (火) 00:14時点におけるOtfighter (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「不合理、不平等、抑圧、尊厳の剥奪などのネガティヴなイメージを内用して使われるような 社会運動の文脈で使われる差別に…」)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

不合理、不平等、抑圧、尊厳の剥奪などのネガティヴなイメージを内用して使われるような

社会運動の文脈で使われる差別について記述する。

差別の分類

自覚の有無

意識的差別

無意識的差別

方向性

他社への差別

自己への差別

差別の根源

大抵の差別は、三つの要素で説明がつくと言われる。

「認知の方法」、「楽」、「安心」である。この3要素が絡み合った差別意識は根深く、解決にコストが必要となる。

また、認知機能が充実していない者にとっては、このような差別意識の解消は極めて困難なものであることがわかる。

人間の認知

一つは、

人間の理解しようとする認知機能に根源がある。

人間の理解の構造は、①固有名詞と②属性とその集団による抽象化である。

人間は、成長すると、言語を用いて属性という概念を作り、そこに物事を当てはめて理解するようになる。

たとえば、犬という属性をつくり、目の前の動物は犬という集団に属するどうかを判別する。

犬であるならば、4脚で移動し、口呼吸で体温調節をする。主従関係の枠組みで物事を理解し、行動する。などの抽象化された情報からトップダウンで目の前の動物について理解することができる。

分類することでわかったという納得感が得られる。

人間の理解とは、

もう一つは、

人間の楽をしようとする傾向にある。

最たるものは、歳を減るごとに勉強や見直しを面倒くさい、てまだと思うようになる人間の傾向であろう。

情報量も多いより少ない方が、楽である。

楽を追求すると極端で、理解しやすい情報であったり、たとえ雑だったり誤ったりしていても情報量の少ない思考の枠組みを好んで採用するようになる。

安心

もう一つは

安心したいという心理である。

自己の存在が、周囲と同じである、普通であるという認知は、安心感の手がかりとなる。

そんな普通は存在しないが、存在することにすることで、人は満足感と安心感を得る。

この安心感を脅かすものに対しては、自己を侵害するものとして認知するようにできている。

その他

マーケティングなどの領域で、商品の差別化、などという意味で使われる。

また、本来、区別などのようにネガティヴな意味は存在しなかったと言われる。