「文化の盗用」の版間の差分

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ラップ、ラッパーといった音楽文化は「黒人のもの」であるのに、白人が商業音楽で成功することは、利益の侵害である、という主張がなされたことがある。
ラップ、ラッパーといった音楽文化は「黒人のもの」であるのに、白人が商業音楽で成功することは、利益の侵害である、という主張がなされたことがある。


あるいは、その立場の当事者だから意味を持つ言葉を、外野の人間がその背景も知らずして、安易に用いるべきでないという批判としても用いられる。<ref>[https://twitter.com/FujiiKaze/status/1587346835274076160?s=20&t=EOtf-P9TsGfa2liJr8J6Xg 藤井 風さんはTwitterを使っています: 「In regards to mistakes I’ve made because of my ignorance, I am deeply sorry. I never meant to offend anyone in anyway. It will never happen again.  
あるいは、その立場の当事者だから意味を持つ言葉を、外野の人間がその背景も知らずして、安易に用いるべきでないという批判としても用いられる。<ref>[https://twitter.com/FujiiKaze/status/1587346835274076160?s=20&t=EOtf-P9TsGfa2liJr8J6Xg 藤井 風さんはTwitterを使っています: 「In regards to mistakes I’ve made because of my ignorance, I am deeply sorry. I never meant to offend anyone in anyway. It will never happen again. I am going to keep learning. I love you.」 / Twitter]</ref>
I am going to keep learning. I love you.」 / Twitter]</ref>


その文化をよく知らないまま「かっこいいから」で、もともとの表現者が表現にのせていた思いをないがしろにする場合もその批判の対象となることがある。<ref>[https://joshi-spa.jp/1205257 藤井風、黒人差別用語の使用を“無知”と謝罪。本当に知らなかったのだろうか | 女子SPA!]</ref>
その文化をよく知らないまま「かっこいいから」で、もともとの表現者が表現にのせていた思いをないがしろにする場合もその批判の対象となることがある。<ref>[https://joshi-spa.jp/1205257 藤井風、黒人差別用語の使用を“無知”と謝罪。本当に知らなかったのだろうか | 女子SPA!]</ref>
==概念の参考とできる文書==
[https://www.healthline.com/health/cultural-appropriation How to Handle Cultural Appropriation: 16 Examples, Next Steps]
ここに拠ると、この文脈における「文化」は以下のようなものを指すとのこと
言語
芸術、音楽、文学
衣服
社会規範、習慣、価値観
歴史と政府
宗教と祝日
そして、文化的流用とは、基本的には「許可なく持ち出すこと」を意味するとのこと。
もともとの文化圏への尊敬の有無が重要視されている。
==問題点==
文化の盗用は、以下のような問題を含むとされる。
<blockquote>文化を盗用された人たちの地位が向上しない
文化を盗用された人の属するグループの存在が消されている
文化を盗用された人たちへ還元されるものがない<cite>[https://www.cosmopolitan.com/jp/trends/society/a40696483/cultural-appropriation-kawahara-naomi-interview/ 改めて考えたい!「文化の盗用」の意味と向き合い方]</cite></blockquote>


==文化の盗用ととられないためには==
==文化の盗用ととられないためには==

2022年11月13日 (日) 04:12時点における最新版

その文化の作り手に利益が還流しない形で、その文化圏の外側で拝借されて消費されてしまうことに対する批判。

文化の盗用として取り上げられた話題の例

ラップ、ラッパーといった音楽文化は「黒人のもの」であるのに、白人が商業音楽で成功することは、利益の侵害である、という主張がなされたことがある。

あるいは、その立場の当事者だから意味を持つ言葉を、外野の人間がその背景も知らずして、安易に用いるべきでないという批判としても用いられる。[1]

その文化をよく知らないまま「かっこいいから」で、もともとの表現者が表現にのせていた思いをないがしろにする場合もその批判の対象となることがある。[2]

概念の参考とできる文書

How to Handle Cultural Appropriation: 16 Examples, Next Steps

ここに拠ると、この文脈における「文化」は以下のようなものを指すとのこと

言語
芸術、音楽、文学
衣服
社会規範、習慣、価値観
歴史と政府
宗教と祝日

そして、文化的流用とは、基本的には「許可なく持ち出すこと」を意味するとのこと。

もともとの文化圏への尊敬の有無が重要視されている。

問題点

文化の盗用は、以下のような問題を含むとされる。

文化を盗用された人たちの地位が向上しない

文化を盗用された人の属するグループの存在が消されている

文化を盗用された人たちへ還元されるものがない改めて考えたい!「文化の盗用」の意味と向き合い方

文化の盗用ととられないためには

軽々しく相手の文化から借りてくるのではなくて、どうしてその文化が成立したのかというところにまで思いをはせる、リスペクトを持つ、軽々しく扱わない、その他の部分についても関心を持つ、などの姿勢が要求される。

参照元を明らかにせず、本当はオリジナルでないのにもかかわらず、自分が100%オリジナルのようにふるまったり、その文化のでどころが困っているときに知らないふりをしたりしないこと。[3]

参照