「標準注意検査法(CAT)」の版間の差分

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<blockquote>1. Span
<blockquote>1. Span
Digit Span(数唱)とTapping Span(視覚性スパン)とで成り立ちます。Tapping Spanは視覚性スパン用図版を使用します。
Digit Span(数唱)とTapping Span(視覚性スパン)とで成り立ちます。Tapping Spanは視覚性スパン用図版を使用します。
2. Cancellation and Detection Test(抹消・検出課題)
2. Cancellation and Detection Test(抹消・検出課題)
Visual Cancellation Task(視覚性抹消課題)とAuditory Detection Task(聴覚性検出課題)とで成り立ちます。ストップウォッチ必須。またAuditory Detection Taskでは検査用CD(オレンジ色のCD)を使います。
Visual Cancellation Task(視覚性抹消課題)とAuditory Detection Task(聴覚性検出課題)とで成り立ちます。ストップウォッチ必須。またAuditory Detection Taskでは検査用CD(オレンジ色のCD)を使います。
3. Memory Updating Test(記憶更新検査)
3. Memory Updating Test(記憶更新検査)
検者が口頭提示する数列の内、末尾3桁または4桁(場合によっては2桁試験もあり)のみを被検者に復唱させるテストです。
検者が口頭提示する数列の内、末尾3桁または4桁(場合によっては2桁試験もあり)のみを被検者に復唱させるテストです。
4. Paced Auditory Serial Addition Test(PASAT)
4. Paced Auditory Serial Addition Test(PASAT)
検査用CD(オレンジ色のCD)を使います。CDで連続的に聴覚呈示される1桁の数字について、前後の数字を順次暗算で足していくテストです。
検査用CD(オレンジ色のCD)を使います。CDで連続的に聴覚呈示される1桁の数字について、前後の数字を順次暗算で足していくテストです。
5. Continuous Performance Test(CPT2)  「標準注意検査法 持続性注意検査2(CAT-CPT2)」として販売中
5. Continuous Performance Test(CPT2)  「標準注意検査法 持続性注意検査2(CAT-CPT2)」として販売中
事前に検査用CD-ROM(黄色のCD-ROM)内のプログラムをインストールしたパソコンを使います。検査は以下の3つの課題から成ります。
事前に検査用CD-ROM(黄色のCD-ROM)内のプログラムをインストールしたパソコンを使います。検査は以下の3つの課題から成ります。
1)反応時間課題(Simple Reaction Time:SRT課題)──数字の「7」のみが、1~2秒のランダムな間隔で、1秒間、80回ディスプレイに表示されるので、「7」が表示されるたびに、素早くスペースキーを押すテストです。
1)反応時間課題(Simple Reaction Time:SRT課題)──数字の「7」のみが、1~2秒のランダムな間隔で、1秒間、80回ディスプレイに表示されるので、「7」が表示されるたびに、素早くスペースキーを押すテストです。
2)X課題──1~9までの数字が400回ランダムに表示されますが、 「7」が表示されたときにだけ、素早くスペースキーを押すテストです。
2)X課題──1~9までの数字が400回ランダムに表示されますが、 「7」が表示されたときにだけ、素早くスペースキーを押すテストです。
3)AX課題──1~9までの数字が400回ランダムに表示されますが、 「3」の直後に「7」が表示されたときにだけ、素早くスペースキーを押すテストです。
3)AX課題──1~9までの数字が400回ランダムに表示されますが、 「3」の直後に「7」が表示されたときにだけ、素早くスペースキーを押すテストです。
<cite>[https://www.saccess55.co.jp/kobetu/detail/cat_cas.html CAT-R・CAS 改訂版 標準注意検査法・標準意欲評価法 | サクセス・ベル株式会社 -心理検査・学力検査・適性検査・箱庭療法・コミュニケーションツール等の販売-]</cite></blockquote>
<cite>[https://www.saccess55.co.jp/kobetu/detail/cat_cas.html CAT-R・CAS 改訂版 標準注意検査法・標準意欲評価法 | サクセス・ベル株式会社 -心理検査・学力検査・適性検査・箱庭療法・コミュニケーションツール等の販売-]</cite></blockquote>

2023年3月18日 (土) 13:59時点における最新版

標準注意検査法(CAT).jpeg

脳損傷例にみられる注意障害や意欲・自発性の低下を標準化された方式で臨床的かつ定量的に検出・評価することができる。[1]

構成[1]

1. Span

Digit Span(数唱)とTapping Span(視覚性スパン)とで成り立ちます。Tapping Spanは視覚性スパン用図版を使用します。

2. Cancellation and Detection Test(抹消・検出課題) Visual Cancellation Task(視覚性抹消課題)とAuditory Detection Task(聴覚性検出課題)とで成り立ちます。ストップウォッチ必須。またAuditory Detection Taskでは検査用CD(オレンジ色のCD)を使います。

3. Memory Updating Test(記憶更新検査) 検者が口頭提示する数列の内、末尾3桁または4桁(場合によっては2桁試験もあり)のみを被検者に復唱させるテストです。

4. Paced Auditory Serial Addition Test(PASAT) 検査用CD(オレンジ色のCD)を使います。CDで連続的に聴覚呈示される1桁の数字について、前後の数字を順次暗算で足していくテストです。

5. Continuous Performance Test(CPT2)  「標準注意検査法 持続性注意検査2(CAT-CPT2)」として販売中 事前に検査用CD-ROM(黄色のCD-ROM)内のプログラムをインストールしたパソコンを使います。検査は以下の3つの課題から成ります。

1)反応時間課題(Simple Reaction Time:SRT課題)──数字の「7」のみが、1~2秒のランダムな間隔で、1秒間、80回ディスプレイに表示されるので、「7」が表示されるたびに、素早くスペースキーを押すテストです。

2)X課題──1~9までの数字が400回ランダムに表示されますが、 「7」が表示されたときにだけ、素早くスペースキーを押すテストです。

3)AX課題──1~9までの数字が400回ランダムに表示されますが、 「3」の直後に「7」が表示されたときにだけ、素早くスペースキーを押すテストです。

CAT-R・CAS 改訂版 標準注意検査法・標準意欲評価法 | サクセス・ベル株式会社 -心理検査・学力検査・適性検査・箱庭療法・コミュニケーションツール等の販売-

参照

https://www.jstage.jst.go.jp/article/hbfr/26/3/26_3_310/_pdf