「障害」の版間の差分

提供:作業療法大百科事典OtWiki
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の意味で障害という言葉を用いる。
の意味で障害という言葉を用いる。
==概要==


障害という概念が成立するには、その心身の特質や特性を有する本人自身がそのように考えることが必須である。
障害という概念が成立するには、その心身の特質や特性を有する本人自身がそのように考えることが必須である。
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その後、「意思や意図を困難するもの」「思いのままに行かないこと」という側面が強まり、さらに用法が転じて、「日常生活等の様々な生活場面で、経済性や円滑性を損なうような、心身の特質や特性」を指して用いる用法が生まれた。
その後、「意思や意図を困難するもの」「思いのままに行かないこと」という側面が強まり、さらに用法が転じて、「日常生活等の様々な生活場面で、経済性や円滑性を損なうような、心身の特質や特性」を指して用いる用法が生まれた。
==二次障害==
時系列的に最初に得た障害を、一次障害という。
それに対して、最初の障害に対する代償動作などが原因となって、出現する障害を二次障害という。
この二次障害が原因となって新たな障害が発生することを予測して、一次障害に可能な限り対応することがその後の生活のしやすさに大きく影響することになる。

2022年9月12日 (月) 05:03時点における最新版

otwikiにおいては、

「日常生活等の様々な生活場面で、経済性や円滑性を損なうような、心身の特質や特性」

の意味で障害という言葉を用いる。

概要

障害という概念が成立するには、その心身の特質や特性を有する本人自身がそのように考えることが必須である。

家族や支援者、地域社会行政が、この人は障害がある、として用いることが多いが、支援の為の制度的な概念に過ぎず、本人が「障害がある」という認識を有していないとき、その人には障害が成立しないと考えることを前提条件としておいた方が、作業療法士の介入の必要性や、実際の介入場面での戦略を検討するプロセスがうまくいくことが多いため、otwiki内では、概念の成立にこの要件を必須としている。

自由主義の社会における、本人の自由意思を尊重するならば、当然そのように障害の概念は運用されるべきで、逆に周囲からみて本人に何ら障害にあたるような特性や特質が見当たらないときであっても、本人主観でそれが障害としてみなされるのであれば、本人は自身がそれを障害として受け止めている構造や感覚について、しっかりと説明することが必要となるであろう。

「本人が障害だと思えば障害であり、そうでなければ、異なるものとして扱うこと」が、自然となれば障害者と支援者、という固定化した枠組みから、離れてみたり近寄ってみたりといった、関係性の自由度が保障出来る。それが難しければ、関係性は固定化したものとなり、さまざまな交流がその支配下に置かれうる。

障害をどのようなものとしてとらえるかは、個人とその個人が所属する社会構造の枠組みにも大きな影響を与える。

人間は老化とともに、すべからく障害とみなせる特性や特質を獲得していくことになる生き物なので、その定義は極めて重要である。

語源

もともとは、仏教用語で、悟りを妨げる要素を指していた。

その後、「意思や意図を困難するもの」「思いのままに行かないこと」という側面が強まり、さらに用法が転じて、「日常生活等の様々な生活場面で、経済性や円滑性を損なうような、心身の特質や特性」を指して用いる用法が生まれた。


二次障害

時系列的に最初に得た障害を、一次障害という。

それに対して、最初の障害に対する代償動作などが原因となって、出現する障害を二次障害という。

この二次障害が原因となって新たな障害が発生することを予測して、一次障害に可能な限り対応することがその後の生活のしやすさに大きく影響することになる。