病院

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作業療法士が働く場のうち主要なものの一つに病院がある。

病院の作業療法について概要を述べる。

病院での作業療法の概要

作業療法士は、およそ次のような流れで、病院での作業療法を行うことが多く、段階を踏んでできることを増やすことを目指す。

作業療法処方箋 初回時面接 挨拶 顔合わせ 作業療法説明 各種聴取

計画立案 介入開始

ベッドサイド

作業療法室利用

退院前訪問

各種退院時調整 サービス調整

退院


患者様中でもが作業療法士と主に関わることが多いのは、ベッドサイド作業療法室である。

また必ずしも全員が上記のような過程を経るわけではなく、必要に応じて、必要なものを必要なだけ行う。

作業療法処方箋

理学療法士及び作業療法士法では、作業療法士医師の指示のもとで働くとなっている。医師の指示を証明するものとして、作業療法の必要性について医師が証明する処方箋が必要である。作業療法士は、医師の処方箋がなければ作業療法を開始することはできない。

患者様が、医師、とくに担当主治医に対して極力明確に「退院したらどのようなことがしたいか」「現在どのようなことに困っている強く感じるか」「何ができるようになりたいか」という作業に関する要求を行うと、作業療法士はスピーディーに仕事がしやすい。

初回時面接

作業療法についての簡単な説明と、情報共有、評価をおこなう。 単に挨拶、顔合わせだけという場合から、その日から早速介入開始という場合もあり、その時の状況によりけりである。

状況によりけりなので、焦ってどんどんプログラムを始めることが必ずしも良いわけではない。

作業療法士としては、作業に関する情報やその人の価値観や人生観などを話していただけるととても助かる。

ただの会話

ただただ、作業療法士と患者様が会話をする。

この会話が実は、作業療法の治療戦略上、非常に有効かつ重要である。

きちんとした専門的な知識を備えている作業療法士が行う会話は、それだけで患者様をエンパワメントする。この会話は、患者様の今後の作業療法に非常に力を与えると同時に、生活に広がりを持たせる上で重要な貢献をする。

会話の根本は言語であり、その言語への理解が肝要である。

病院での作業療法においても、その重要度は全く変わらない。

目標計画立案と治療介入の開始

ある程度互いに情報共有が行えたら、目標を立て、介入を開始する。

特に、作業療法士自身の焦りゆえか具体的な介入に焦点が当てられがちであるが、困難な事例においては特に評価とその人にとって重要な作業の特定、及び支援の方向付けの方が今後の、入院期間と比べて圧倒的に長い人生への貢献度を考えると、遥かに大切である。

退院

治療上の改善の有無にかかわらず生命の維持に関わる状態が安定しているならば、今の日本の医療制度、保険制度上、一定の期間が来たら退院という運びになることが多い。

それゆえ、作業療法士には退院までにできる支援をできるだけ素早く的確に行うスキルが必要である。

一般科 総合病院

基本的に作業療法室があり、作業療法はそこで行うか、ここの患者様のベッドに出向いてベッドサイドで行う。

特に、作業療法の対象となるのは、家庭や社会生活への復帰に向けてなんらかの訓練が必要になる場合においてである。

外科

運動器のリハビリテーションから、動作指導まで行う。

内科

生活再建

呼吸器科

呼吸器リハビリテーション