アンデルセン手芸

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アンデルセン手芸

概念と定義

アンデルセン手芸(Andersen Craft)は、広告チラシや新聞紙を再利用して、かごや小物を作る手芸。

チラシを細長く丸めて「クルクル棒」と呼ばれる素材を作り、それを編み込んで作品を作る。

再利用素材を使うため、エコでありながらも創造力を発揮できる手芸として人気がある。

メリット

手軽さと、自由度が素晴らしい。

身近で、かつ、読み終わったら捨てるものを材料とするので、材料費がかからず失敗に対する精神的な負荷が、少ない。

広告さえあればすぐに始めることができる。

用具と材料

アンデルセン手芸を始めるために必要な基本的な材料と用具を以下に示します。

必要な材料

  • 広告チラシまたは新聞紙
  • ボンドまたは糊
  • ハサミ
  • ニス(仕上げ用)

用具

  • 巻き棒(竹串や爪楊枝でも代用可能)
  • ペンチまたはニッパー(クルクル棒を切るため)

作り方の基本手順

アンデルセン手芸の基本的な作り方を以下に説明します。

クルクル棒の作成

1. 広告チラシを適当な大きさに切る(一般的にはA4サイズを縦に2~3等分)。

2. 切った紙の端に巻き棒を当て、斜めに巻いていく。

3. 巻き終わりをボンドで固定し、巻き棒を抜いてクルクル棒を作る。

作り方の動画


加工しやすい柔らかめの作り方

編み方の基本手順

1. 底を作成するため、クルクル棒を縦横に交差させて編み始める。

2. 縦横に交差するように編み目を進め、底部分を作成する。

3. 底が完成したら、縦の棒を立ち上げて側面を編んでいく。

4. 好みの高さまで編み上げたら、最後に縦棒をかごの縁に折り込んで仕上げる。

5. 仕上げにボンドとニスを塗り、乾燥させる。


作り方

編み方のバリエーション

アンデルセン手芸にはいくつかの編み方があり、それぞれの特性に応じて使い分けます。

追いかけ編み

タテ芯の数が偶数の場合に使う編み方で、二本のアミ芯を交互に編み込んでいく方法です。均等な編み目を作ることができます。

縄編み

アミ芯をねじりながらタテ芯に絡めて編む方法で、特に頑丈な仕上がりが必要な場合に適しています。この方法はクルクル棒を多く消費しますが、強度のある作品が作れます

編み方 あんでるせん手芸部

実際の作業療法場面

アンデルセン手芸は、身近な材料を使って楽しく創作活動を行える手芸です。基本的な手順を覚えれば、様々な作品を作ることができます。特にリサイクル素材を活用する点で環境にも優しく、また手先の器用さや創造力を高めるのに最適な活動です。初めて挑戦する方も、基本的なクルクル棒の作成と編み方を学べば、すぐに楽しむことができます

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