棘上筋
ローテーターカフ(回旋筋腱板)を構成するの4つの筋のうちの一つ。
起始停止
棘上筋は、肩甲骨棘の上に起始し、上腕骨の大結節に停止します。
支配神経
棘上筋は、腕神経叢からの支配を受けています。
同じ支配神経領域の筋肉
棘上筋と同じ支配神経を受ける筋肉には、三角筋や上腕二頭筋などがあります。
筋肉の作用
棘上筋は、肩甲骨を内旋させ、後方に引く作用があります。また、肩甲骨を下げる働きもあります。
その筋肉の重要性
棘上筋は、肩甲骨を固定するために非常に重要な筋肉です。肩甲骨の安定性を保つことで、肩関節周囲の筋肉や靭帯の負担を軽減し、肩関節の安定性を高める効果があります。
その筋肉のデメリット
棘上筋が硬くなると、肩甲骨の動きが制限されるため、肩関節周囲の筋肉や靭帯に負担がかかり、肩関節の不安定性を引き起こすことがあります。
また、長時間同じ姿勢を続けたり、過度な負荷がかかるなど、棘上筋を使い過ぎることも問題です。そのため、正しい姿勢や負荷を守り、筋肉のバランスを保つことが大切です。
その筋肉のトレーニング方法
棘上筋をトレーニングするには、後ろ向きのプルダウン、立位のローイング、立位のプルアップ、そしてラットプルダウンなどが効果的です。ただし、正しいフォームで行うことが重要で、過度な負荷に注意しましょう。
その筋肉のストレッチ方法
棘上筋をストレッチするには、立位で右腕を前に伸ばし、左手で肘をつかみます。そして、左手をゆっくりと下に引き、右腕を反対側に回します。この状態を10秒程度キープし、元の姿勢に戻します。反対側でも同様に行います。
==その筋肉についての豆知識 棘上筋は、肩甲骨の動きに大きく関与するため、スポーツや日常生活での肩の動きに重要な役割を果たします。また、筋トレやスポーツのパフォーマンス向上にも関連があります。
棘上筋の疲労や弱さは、肩関節周囲症候群や肩関節の痛みなどの原因となることがあります。そのため、筋肉バランスを保ち、適切なトレーニングやストレッチを行うことが重要です。
なお、棘上筋は、身体を支えるための基本的な筋肉の1つである「コア筋肉」の一部としても位置づけられています。コア筋肉は、脊椎や骨盤を安定させるための筋肉であり、身体のバランスや姿勢を保つために重要な役割を担っています。
ストレッチ方法
棘上筋(きょくじょうきん)の働きとストレッチ&トレーニングまとめ - お役立ち記事|個別機能訓練加算・LIFE提出ならリハプラン