摂食・嚥下

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誤嚥から転送)

摂食は、食物を体内に取り込むこと。

嚥下は、飲み下すこと。ごっくん。加齢とともに、関連する筋肉が衰えることによって、嚥下は困難になっていく。嚥下機能の低下は誤嚥性肺炎と密接な関連があり、健康状態にも大きく影響を及ぼす。

摂食

食べ物を口に含んで食べること。食事を取ること。

人間が、医療的な仕組みや支援に依存しないで生きていけるために必要な能力の一つである。

摂食が困難な場合には、胃ろうや静脈注射などが必要になる。

摂食の期の分類

先行期、準備期、口腔期、咽頭期、食道期

先行期

食べるものを認識し、どうやって食べるかを判断する。

準備期

取り込んだ食べ物を咀嚼して飲み込みやすいようにまとめる。

口腔期

食べ物を、口腔から咽頭に送り込む

咽頭期

嚥下反射によって食塊を、咽頭から食道の方へ送り込む

食道期

食堂から胃へ食べものを送り込む

摂食障害の原因

中枢神経系の問題 脳

解剖学的異常 口腔の筋力の衰え


嚥下障害用の栄養指導ツール

栄養指導NAVIのものが無料で使える。


嚥下と誤嚥に関する動画

最もシンプルでわかりやすい動画

より詳しい動画

嚥下の重要性

食物を口腔から摂取して消化管吸収するまでの一番最初のリスキーなポイントである。

機能が低下すると誤嚥性肺炎など、高齢者や体力免疫力の落ちた状態の方の死亡リスクが上がる要因となる。

逆に口腔から元気に食事ができるうちは、身体は比較的元気に保たれる傾向がある。

その為、嚥下は重要である。

そして、何より、おいしい食事は楽しい。それを支えるものとして重要。


嚥下体操

簡単メニュー(3分) とても音声がわれてて悪いけどもいい内容

しっかりがっつり内容(7分)

嚥下に関連する要素

口腔

咽頭

喉頭

頸部

姿勢

シーティングの背もたれの角度によって、嚥下に関連する筋の働きやすさが変化するという。[1]

食形態

食べる機能を引き出す食形態の工夫~嚥下調整食~

嚥下障害のリスク

食事が楽しめなくなる

おいしいものをおいしく食べることは、人間にとっての根源的楽しみの一つであり、それができるかどうかはQOLに大きく影響する。

嚥下があまりに困難な場合は、スムーズに食事を楽しむことが難しくなる。

むせが生じやすくなると、食事を飲み込むことができなくなり、体力をいたずらに消耗することになる。食事時の疲労感も強くなっていく。

食事は、生物としての存在を成立させるために必要な行為なだけでなく、上記で述べたように個人の楽しみでもあり、同時に、自分が関係性を持つ他者とのふれあいの機会でもある。

その食事が楽しめなくなるという作業剥奪は、ひとの人生のQOLを大きく提供させるといってよい。

食事が楽しめなくなるのは非常に大きな問題である。

低栄養・脱水

経口での栄養摂取が難しくなるということは、自分で栄養や水分を補給する手段がなくなるということであり、個体としての存続に大きく影響する。

感染症リスク

誤嚥性肺炎という死亡リスクの高い疾患につながる可能性が増す。

窒息死

うまく嚥下ができないことが、食べ物が喉や気道、気管支などを閉塞することによって窒息死につながる危険性がある。

嚥下の分類

先行期・認知期

準備期

口腔期

咽頭期嚥下第二期

(不随意運動) 不随意運動(意識して止められない運動)となる。 極めて短時間(約1秒)の間に以下の一連の動きを行う

  • 軟口蓋が挙上して鼻腔と咽頭の間を塞ぐ(鼻咽腔閉鎖)
  • 舌骨・喉頭が挙上し、食塊が咽頭を通過する
  • 喉頭蓋が下方に反転し、気管の入口を塞ぐ
  • 一時的に呼吸が停止する(喉頭前庭・声門閉鎖)
  • 咽頭が収縮し、食道入口部が開大する(輪状咽頭筋の弛緩)

食道期

口腔期

口の中の食べ物を飲み込みやすいようにまとめ、その後、食べ物を喉に送り込む。

咽頭期

食道に入る直前まで。反射がうまく怒らなくなると肺炎の原因となる。

食道期

食べ物が食道をとおる。

嚥下の訓練

すぐにできる嚥下のトレーニングには以下のようなものがある。

嚥下のケア

完全側臥位法

完全側臥位法が有効である可能性について説明した資料

http://www.gkren.jp/hospital/pdf/yushu1.pdf

参照