BPSD
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認知症によって起こる、本人、周囲の人、社会にとっての問題行動などを総称したもの。
概要
認知症の行動・心理症状である。認知症になると、周囲の人や社会とうまく付き合うことができなかったり、本人が自分自身の状態を受け入れられないことなどによって起こる問題行動である。
BPSDは、周囲がうまく対応したり、環境を改善することで改善する可能性は、さまざまな要因が相互的に関係しているという特性から高いと考えられる。
BPSDの問題
BPSDを認知症の問題、とだけとらえるとうまくいかない。
周囲の関わりによって、BPSDは大きく変化する。
ので、BPSDは、多くの場合本人の状態と、周囲との相互作用によって起こる結果であると考えるのが妥当である。
つい、認知症患者の問題行動を全てBPSDとまとめてしまいたくなるが、それは問題解決を遠ざけてしまう思考である。
可変である部分に着目することで、BPSDは劇的に改善される。