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関節可動域。Range of motionのこと。 動きの範囲。 | 関節可動域。Range of motionのこと。 動きの範囲。 | ||
[[関節]]がどれくらい動くのかを、客観的に表現できることが大切である。 | |||
==webで閲覧できるROMのリファレンス・参考資料== | ==webで閲覧できるROMのリファレンス・参考資料== | ||
===全般的内容=== | |||
[http://www.japanpt.or.jp/upload/jspt/obj/files/publiccomment/4_rom_20140612.pdf 「関節可動域表示ならびに測定法」日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会(1995 年)] | [http://www.japanpt.or.jp/upload/jspt/obj/files/publiccomment/4_rom_20140612.pdf 「関節可動域表示ならびに測定法」日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会(1995 年)] | ||
[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm1964/32/4/32_4_207/_pdf 関節可動域表示ならびに測定法 (平成7年4月 改訂)日本リハビリテーション医学会] | |||
[https://www.igaku-shoin.co.jp/seigo/201403_04.pdf 関節可動域の測定法] | |||
===記録用紙=== | |||
[http://kana-ot.jp/wpm/tips/files/2011/09/rom_u.pdf 関節可動域検査用紙(上肢)神奈川県作業療法士会] | |||
[http://kana-ot.jp/wpm/tips/files/2011/09/rom_l.pdf 関節可動域検査用紙(下肢)神奈川県作業療法士会] | |||
==アビリティとの関連== | ==アビリティとの関連== | ||
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認知機能や、自発性の有無など、他の能力と生活への影響度合いを総合的に考慮した上で、ROM機能改善そのものについて作業療法士が実施するかどうかを考えなければならない。 | 認知機能や、自発性の有無など、他の能力と生活への影響度合いを総合的に考慮した上で、ROM機能改善そのものについて作業療法士が実施するかどうかを考えなければならない。 | ||
== | ==関節拘縮に対するROM-ex== | ||
完成した[[拘縮]]による関節可動域制限の改善を目的とした[[関節可動域訓練]](以下[[ROM-ex]])を行うことに関する効果を否定するエビデンスが存在する。<ref>https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1836955317300280</ref><ref>[https://作業療法.net/memo/2020/07/rom-ex-does-not-improve-joint-range-of-motion.html エビデンスベースではROM-exは完成した拘縮に対する関節可動域の改善に寄与してるかどうかは一切不明という論文が存在する-作業療法.net]</ref>完成した[[拘縮]]に対して、その改善のみを目的として[[ROM-ex]]を行うことは、その論文に基づけば無意味である。 | |||
<blockquote> 拘縮の主要な病態である線維化を即時に改善できる治療戦略は残念ながら開発されていない。つまり、頻回な関節運動を促す運動療法を根気強く実践する以外には方法はない。ただ、その方法は単に徒手や機器を用いた他動的な関節運動のみを指すのではなく、歩行運動なども含めて拘縮が存在する局所の関節のみならず、全身の活動性を向上させる介入も含まれることは認識しておくべきである<cite> https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjeapt/27/1/27_19-17/_pdf/-char/ja</cite></blockquote> | |||
完成した関節[[拘縮]]に対して徒手的にアプローチすることは対象者にとって、改善が見込めない上に非常に大きな苦痛を意味するため、今一度確かなエビデンスに基づいた介入を意識しなければならない。 | |||
また関節拘縮を作らないようにすることに介入コストを投下することの方が重要である。<ref> https://www.jstage.jst.go.jp/article/mpta/33/1/33_11/_pdf/-char/ja</ref> | |||
==IT分野のROM== | ==IT分野のROM== | ||
読み出し専用の記憶媒体の意味で使われる。 | 読み出し専用の記憶媒体の意味で使われる。 | ||
==参考文献など== | |||
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2024年6月21日 (金) 21:39時点における最新版
関節可動域。Range of motionのこと。 動きの範囲。
関節がどれくらい動くのかを、客観的に表現できることが大切である。
webで閲覧できるROMのリファレンス・参考資料
全般的内容
「関節可動域表示ならびに測定法」日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会(1995 年)
関節可動域表示ならびに測定法 (平成7年4月 改訂)日本リハビリテーション医学会
記録用紙
アビリティとの関連
ROMがリハビリテーション の分野でROMは重要視される項目の一つであるが、それは生活行為が「やろうと思えばできる可能性:アビリティ」に直結するからである。
また、機能改善の指標として用いることもある。ただし、それがQOLの向上に資するものでなければ、本当の意味でのリハビリテーションではなく、単にROMの改善が直結するわけではない。
作業療法におけるROM
ROMが制限された状態で目的を達成しようとすると、何らかの工夫や訓練が必要となる場合も多く、作業療法士は、その工夫や訓練を支援する専門職である。
そのため、QOL向上や改善に寄与する場合には、ROMそのものの改善を目指すことあれば、ROMの改善よりも生活行為の獲得そのものを目指すこともある。
認知機能や、自発性の有無など、他の能力と生活への影響度合いを総合的に考慮した上で、ROM機能改善そのものについて作業療法士が実施するかどうかを考えなければならない。
関節拘縮に対するROM-ex
完成した拘縮による関節可動域制限の改善を目的とした関節可動域訓練(以下ROM-ex)を行うことに関する効果を否定するエビデンスが存在する。[1][2]完成した拘縮に対して、その改善のみを目的としてROM-exを行うことは、その論文に基づけば無意味である。
拘縮の主要な病態である線維化を即時に改善できる治療戦略は残念ながら開発されていない。つまり、頻回な関節運動を促す運動療法を根気強く実践する以外には方法はない。ただ、その方法は単に徒手や機器を用いた他動的な関節運動のみを指すのではなく、歩行運動なども含めて拘縮が存在する局所の関節のみならず、全身の活動性を向上させる介入も含まれることは認識しておくべきである https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjeapt/27/1/27_19-17/_pdf/-char/ja
完成した関節拘縮に対して徒手的にアプローチすることは対象者にとって、改善が見込めない上に非常に大きな苦痛を意味するため、今一度確かなエビデンスに基づいた介入を意識しなければならない。
また関節拘縮を作らないようにすることに介入コストを投下することの方が重要である。[3]
IT分野のROM
読み出し専用の記憶媒体の意味で使われる。