「セルフネグレクト」の版間の差分
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元来高齢者が主に陥ると考えられてきたが若年層のセルフネグレクトもメディアに取り上げられている。<ref>[https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1322439 増える若者の孤独死 セルフネグレクトの実態「風呂に入らない、片づけない」「誰にも頼れない」【報道特集】 | TBS NEWS DIG]</ref> | |||
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自己像の安定化の方については、複数人による多面的な支援できることが望ましい。 | 自己像の安定化の方については、複数人による多面的な支援できることが望ましい。 | ||
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2024年7月28日 (日) 08:39時点における最新版
自分の味方は自分、ができない状態。
元来高齢者が主に陥ると考えられてきたが若年層のセルフネグレクトもメディアに取り上げられている。[1]
概要
ADL、IADLなど自分を維持するために必要な各種生活行為に支障をきたしている状態のこと。
要因
大きく2つの要因が考えらる。
自己像の安定化
自分の思うできる自分と現実の自分との間に大きなギャップがあると、それを認識するたびに辛い思いをする。
その心理的苦痛から逃れるため、「価値の低い自分自身」に相応しい生活を演出することで心理的安心感を生み出すと同時に自分が生きているという実感を逆説的に得るという倒錯した状態
学習性無力感
学習性無力感は、リハビリテーション上大きなテーマであるが、
これまでに何度も自分のことを自分で何とかしようと努力してきたが報われなかったという体験や経験によって、自分自身のことを自分で何とかしてみようという意欲が乏しくなってしまった状態。
リハビリテーション
学習性無力感の場合には、小さな成功体験を積み重ねることで、改善が可能。作業療法と作業療法士が貢献できる。
自己像の安定化の方については、複数人による多面的な支援できることが望ましい。