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2023年7月4日 (火) 07:42時点における版
関節リウマチ(rheumatoid arthritis: RA)とは、自己免疫疾患の一つ。
身体を外的な要因から守る為の免疫が、自分の体を攻撃してしまうことによって、関節の機能が低下ないし破壊される病態。
関節リウマチが進行すると、免疫の異常により関節に炎症が起こり、関節の痛みや腫れが生じる病気。進行すると、関節の変形や機能障害を来たす。[1]
原因
病理
発症しやすさとして、
女であること(男性のおよそ4倍)[1]
40歳以上[1]
作業へ与える影響
疲れやすくなり、耐久性が低下することがある。[3]そのため、全身に影響があり、日常生活動作のみならず、作業にも影響がでる。
症状
典型的には、関節の痛み、腫れ、朝のこわばり
症状は左右対称に出ることがおおいが、片側のみの発症がないわけではない。
症状の進行に伴って、関節の軟骨、骨、靱帯が削れて(すり減って)、関節の変形、不安定化、瘢痕(はんこん)化[2]が起こる。
予後が良くないことを予測させるような要因
下記のようなものがある。[2]
白人である、女性である、またはその両方に当てはまる
リウマチ結節がある
発症したときに高齢である
20以上の関節が炎症を起こしている
喫煙者である
肥満
赤血球沈降速度(赤沈)が高い
リウマトイド因子または抗環状シトルリン化ペプチド(抗CCP)抗体の値が高い
関節炎症の機序
侵された関節には、しばしば圧痛、熱感、腫大が起こるが、原因は、関節の内側を覆う軟部組織の腫れ(滑膜炎)[2]
侵されやすい関節
最初に炎症が起こるのは[2]
手、手首、手の指 足、足の指
スワンネック変形
ボタンホール変形
侵される可能性がある関節
膝、肩、肘、足首、股関節
そのほか、侵されない関節
脊椎の下の方や、手の指先の関節。
診断
痛みや腫れのある関節の数と部位、RFや抗CCP抗体の有無、炎症反応の有無、症状持続期間をスコア化して総合的に判断する。
参考要因
血液検査として、リウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体。
炎症を反映するCRPや赤沈(ESR)、関節破壊と相関すると言われているMMP-3など
画像検査として、関節レントゲン検査や超音波(エコー)検査、MRI検査。
特徴的な変形
下記のサイトのイラストが参考とできる。
指が曲がらない。変形や結節と関節リウマチ | リウマチe-ネット
他疾患との鑑別
手指の第一関節は稀なので、そ場合、変形性関節症を疑う。