前頭側頭型認知症

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人間が社会生活を営む上で、時間的経過と経験を基にして、育んできた社会性が侵されていくという疾患的特徴があり、本人や家族への精神的な影響が極めて大きい。

また、これまで構築してきたさまざまな人間関係に対する障害ともなりえる疾患であり、そうした問題行動が見られた時にこの疾患を見抜ける人の存在があるかどうかは、その人のその後の人生と得られる支援を大きく左右するため、きわめて重要である。

概要

アルツハイマー型認知症との鑑別が重要である、ともいろいろなところに書かれている。

予後

根治療法は確立されておらず、緩徐進行性の経過をたどる。発症からの平均寿命は、行動障害型では平均約6~9年、意味性失語型では約12年と報告されている。[1]

ピック病

前頭側頭型認知症は、以前はピック病と呼ばれていた、と説明されることもある。

前頭側頭葉型認知症の中でも、ピック球と呼ばれる神経細胞の一種が見られるものを、前「ピック病」と呼ぶ。


症状[2][1]

社会性の欠如

抑制が効かなくなる

同じことを繰り返す・反対に、一つの行為を持続して続けることができない注意障害

感情の鈍麻(どんま)

自発性な言葉の低下

過食となり、濃厚な味付けや甘い物を好むような嗜好の変化

共感や感情移入が困難

相貌や物品などの同定障害

物の名前が言えない語想起障害や複数の物品から指示された物を指すことができない再認障害

認知機能障害、運動障害など

進行性核上性麻痺や大脳皮質基底核症候群の臨床症状を示すことがある

参照

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