象徴

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みてくれを元にした、実態の有無にかかわらず、人のイメージが想起される効果を象徴という。

実社会における象徴の影響力

象徴というものを、具体性のないもの、影響力の無いものとして軽視する向きもあるが、どうだろうかと疑問を持ち、実社会における影響力を見てみる必要がある。

たとえば、日本の政治家や経営者に男性比率が高いことは、実態の有無にかかわらず、つまり検証の必要性はなく、(あえて最も極端な言葉を使えば、)男尊女卑の象徴である、と考える人も居る。

そして、それゆえに、その男女比率はなるべくイーブンになるように修正される必要があるという意見もある。

世界に目を向けると2020年にアカデミー賞の受賞の要件として様々な人種が製作に関わっていることというものが追加された。

これは、製作陣含む映画スタッフのうち白人人種のアカデミー賞受賞が多いことが、他の人種の差別の象徴であると考える意見に由来している。

このように、象徴は、大衆に対する単純な働きかけにおいて大きな力を発揮すると考えられている。

逆に小さなコミュニティや個人間の出来事には象徴が与える影響は少ない、もしくは見られない。

この辺りの理解が作業療法士にとって重要である。