エビデンス

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実験によって得られた結果が、ある原因によるものであるかどうかを保証する情報を根拠(エビデンス)という。作業療法を含む医療の現場では特にエビデンスという場合が多い。

強弱

エビデンスにはその実験方法によって強弱がある。

得られた結果が、本当に原因によって左右されるかどうかをはっきりと述べるためにはできる限り偶然性や他の恣意的な要因を可能な限り排除する必要がある。

本当に原因と結果のみに由来する現象であると証明できれば、それは強いエビデンスがあると言える。

統計学は、直接的に原因と結果のみを抽出できない場合にもその検証ができる方法を提供する。

そして、どの方法を使うかによってエビデンスレベルが変わってくることになる。

エビデンスと実験種類

エビデンスレベルが低い順番に紹介する。

観察研究・症例報告・ケースシリーズ

処置前後の比較などの前後比較・対象群を伴わない研究

ケースコントロール研究(症例対照研究)

コホート研究

クロスオーバー試験(前向き研究)

ランダム化比較試験(RCT:Randomized Controlled Trial)

ランダム化比較試験をまとめて解析したメタアナリシス

普段の臨床をエビデンスにすることの重要性

普段の臨床において実践していることの効果をエビデンスとして示せることはとても大切である。

そして、そのためには普段の臨床をしながら、エビデンスを示すために必要なアクションを起こせることが必要である。

そのためには、エビデンスレベルを高めるためには、普段の臨床の介入効果を説明するものにはどのような要素について言及する必要があり、何を説明すれば出来事の因果関係を説明することができるのかについて、述べなければならない。

学ぶことが必要である。