パーキンソン病

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当事者の方の心理的負担が大きい。周囲もそれをどう支えるかを悩むことが多い。

一方、症状が進行しない人もおり、個人差は大きい。

概要

中枢性疾患、難病、進行性

Lドパなど薬による治療が主。

パーキンソン病に特徴的な症状として、「振戦」「動作緩慢」「筋強剛」「姿勢反射障害」がある。

出現の順序については、個人差があるが、統計調査では振戦が(53.6%)ともっとも多く、次いで動作緩慢(43.1%),筋強剛(9.8%),姿勢反射障害 (8.7%)となっている。[1]

男女比

パーキンソン病の男女比は 1:1.47 で女性の方が多かった。[1]

指標

Hoehn-Yahr 重症度分類がよく使われる。

下記外部サイトがわかりやすい。

https://parkinson-smile.net/symptom/p6.html

投薬治療と副作用

パーキンソン病やパーキンソン症候群に対する薬は、よく効く時期には日常生活の質を向上する。

一方で、副作用が現れることもある。主治医と相談しながら適宜病気の状態に合わせて薬を調整することが重要になる。在宅では、医師や看護師はもちろん、介護保険サービスを利用しているのであれば、利用サービスの職員ないし、CMに相談することなどをとおして、臨機応変に状態変化に対応していくという考え方が大切である。

抗パーキンソン病薬に関連した問題症状と副作用については下記のようなものがある。[1]

日内変動は 37.3%,ジスキネジーは 16.8%,精神症状は 18.4%。いずれも罹病期間が長くなるとともに頻度も高くなっていた。

嚥下障害

パーキンソン病では病期の進行と共に嚥下障害が現れ,その頻度は晩期には 30~52% に達する。鼻腔栄養や胃瘻を設置されていたものは6.6% を占め,平均年齢 75.6 歳,平均 罹病期間 11.0 年であり,高齢で長期の罹病期間を有する。

食物の形状を変えたり鼻腔栄養や胃瘻による摂食法の管理によって,誤嚥性肺炎を予防することが生命予後改善のためには重要である。

流涎

よだれが、コントロールできないことがある。

自発的な唾液嚥下回数が正常では1.18回/分のところ、パーキンソン病では0.8回/分に減少しているとの報告もあるとのこと[2]

薬剤との関連性[2]

ムスカリン作動性抗コリン薬

流涎に対する特異的な薬剤

抗うつ薬や抗不安薬

嚥下不良を引き起こす可能性がある

コリンエステラーゼ阻害薬

唾液分泌過剰に関与する可能性がある



一般的な流涎に関する記事も参照のこと。

死因

パーキンソン病の死因は、肺炎・気管支炎と報告されている。[3]

世界パーキンソン病デー

4月11日が世界パーキンソン病デーである。

世界パーキンソン病デーは、欧州パーキンソン病協会(EPDA)と世界保健機関(WHO)がパーキンソン病の周知を図るため1997年に制定した。[4]

参考