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生存に直結することは[[優先順位]]が高いので当然作業となります。
生存に直結することは[[優先順位]]が高いので当然作業となります。
==作業には主体性が必要==
当事者の主体性が発揮されない[[活動]]は作業ではない。


== コロナ禍に見た作業の重要性 ==
== コロナ禍に見た作業の重要性 ==

2020年7月17日 (金) 13:54時点における版

作業 それは、ある人にとって大切な行為や活動

人の人生にとって重要な事は、その人がどのようなことを大切に考えるかという価値観であり、そして、それらに基づく意思決定と主体性である。

この時、これらの価値観やそれに伴う物の見方が人の行動に影響与える。そして、その行動がその人の人生を左右する影響を与える。


このような、当人の人生を動かしうる価値観に根ざしたような、ある人にとって大切な行動や活動を作業とよぶ。


なお、その作業を用いて人を勇気づけたり元気にする治療法の総称を作業療法と言う。

そこには、各種の[[援助]や支援を含む。

ある人が強く願う事は、作業である

人がやりたいと強く願う活動は、作業と考えることができる。

それが実現できることは、その人を勇気付け、エンパワメントし、生きようとする力を増大させうる。

とくに大好きな余暇活動、遊びなどは作業であるといえる。

また、社会的存在として、集団の一員として役割を果たしたいという欲求に応えるような仕事もまた作業である。

役割については後述する。

作業とは優先順位の高い活動である

作業とはその人の生活の中で、優先順位の度合いが比較的高いものを言うと考えることもできる。


必要性が差し迫った行動活動もまた作業である。

作業は日常生活と結びつきの強い活動である 

日常生活動作ADL)や、手段的日常生活動作IADL)はもちろん作業です。

日常生活を成り立たせる活動は全て作業です。

なぜなら、日常生活が成立しなければ、生存が脅かされるからです。

生存に直結することは優先順位が高いので当然作業となります。


作業には主体性が必要

当事者の主体性が発揮されない活動は作業ではない。

コロナ禍に見た作業の重要性

2020年新型コロナウィルスの流行によって 日本でもこれまで日常行うことができていた様々な活動に制限制約が生じた。これはまさに、作業剥奪の状況であった。


これによりこれまでにない規模で多くの人が、これまで経験したことのない大きなストレスを経験した。これは人が作業を喪失した状態であり、作業の喪失や剥奪は、人の心身の健康に極めて大きな影響を及ぼすと言うことが図らずも改めて証明された。


人は自分にとって有意味な作業から強制的に引き離される時、心身に不調を生じることになるのである。

作業と役割

作業はその人に役割を作る。

これは、作業が人をエンパワメントする重要な要素である。

なぜなら、人には自分で自分の価値を認めることができる状況を欲し、そのために役に立っているという実感を欲するからである。

なんらかの役割を持つことは、人が役に立っているという実感を持つとき、非常に大きく影響する。