教育
一般的な教育論について、現代的視点から。
学術的な格式高い教育よりも、実社会の変化のスピードに馴染む形の実用性の高い教育論について取り上げる。
作業療法士の教育に関しては、教育(作業療法士養成教育)のページを参照のこと。
トップ層を育てるには効率が良い方法が万人に当てはまるとは限らない。逆に、おおよその人に相応しい教育がすべての人に良い教育とは限らない。
とはいえ、学びたいという欲が全てを決定すると言っても過言ではない。
「見て盗め」ができるのは要領の良い人間ばかりなので「何ができないのかわからない」ため他の人に教えることができないし後継者も育っていかない
もっとちゃんと考えてと言われても手掛かりがない層はそこで断絶する。持ってる側がちゃんと考えて連続性を担保することが必要。
上司の「もっとちゃんと考えて」の”ちゃんと”って、一体何すりゃいいの?
レベルゼロからの教育論
レベルゼロからの教育工学。教育界に迷い込んだ「やさしい」あなたのために。
教育熱心
本人が求めない何与えても、そこで終わる。
https://togetter.com/li/2134956
新人教育
指導する側のマネージャークラスが「この程度のことは常識」と言える時代は終わっている。
下記の内容は、制度の理解がある人からすれば「あたりまえ」であるが、現代社会の空気感の中で育った世代にとっては「通信の自由が制限されるということは、あたりまえではない」からおこった出来事であると言える。
皆がそれぞれ、違う価値観を持っていることを前提として、価値観の確認を行う過程を蔑ろにしては新人教育ができない時代になっている。
詳細は新人教育のページを参照のこと
若手騎手6人が開催期間中にスマホ閲覧で処分されたという事件。
内容を見る限り、Z世代特有の価値観がこの事件につながったと見るべきだ。 Z世代は「タイパ重視」でルールを守ることの優先度が低い
まずはこれ。最近の闇バイト問題や昨年の給付金詐欺事案が典型例だが、違法・ルール違反だと分かっていても「タイパよく稼げる」ならそっちに傾いてしまうのがこの世代。 他世代なら違反と分かった時点でほとんどの人は「怪しい」と忌避するようなことでもタイパの良さをアピールすればZ世代はなびいてしまう。 今回処分された6人中4人は、スマホでインターネットにつないで研究のために過去のレース動画を見ていたことが処分の対象になった。 実はスマホでの動画閲覧は「ネットにつながず、あらかじめダウンロードしていた動画を見る」のであればOKなのだが、タイパ重視の彼女ら(注:この4人は全員女性騎手)は別日にダウンロードと言うタイパが下がることを嫌がってこのような行動を犯した。 もちろん本来のルールはきっちりと教育されているのだが、ルールよりもタイパを重視するのがZ世代の特徴。 今回処分されたことで、一見タイパが悪い「事前ダウンロード」のほうが(30日騎乗停止とかの処分が無いから)タイパが良いことが実証されたのだが、今でも「ルールが悪い」と思っている節が見られるので、騎乗停止明けもそれなりの管理、注意が必要だろう。 上の世代を下に見る傾向が強い(例外あり)
Z世代は自分達より年上の世代をとにかく下に見る。今自分達が厳しいのは上の世代がまともにやってこなかったからだ、と思っている。 だから年上の言うことは、現在進行形で凄い実績を挙げている人以外の言うことはあまり聞かない。 今回唯一処分されなかった女性騎手である藤田菜七子は後輩の女性騎手たちに注意喚起出来たが、昨年から彼女は騎乗機会を減らしているので、注意しても「ババアがうるさい」以上の受け取り方はされていなかったと思われる。 一方で「現在進行形で凄い実績を挙げている人」には取り入る。そのほうがタイパがいいからだ。今村聖奈が福永祐一、永島まなみが横山典弘に取り入っていたのは記事にもなっていたので知っている人も多いだろう。 深く腹落ちしないと動かない
これもタイパ重視・コンプラ軽視というZ世代の特徴に関連する話だが、Z世代は深い腹落ちをとにかく求める。 例えば今回の事件は、今までの騎手なら「八百長やインサイダー防止のため」と一言いえば防げたが、Z世代はそういう1段階の理由付けでは腹落ちしてくれない。「スマホ使っていても、八百長やインサイダーしなければいいじゃん」になってしまうのだ。先述の動画閲覧や、角田大河・今村聖奈の2名による通話もその流れで起きたと考えられる。 「八百長やインサイダーを疑われると、ファンから強い非難を浴びせられるなど、今後のあなた達の活動に大きな制約がかかる。最悪引退だ。だから疑われる可能性のある行動は絶対NGである」というように2段階以上の理由付けをした上で教育しないといけない。 今回の事件後、この6人には強い非難が浴びせられている。他競技の話を持ち出して「1年間騎乗停止にしろ」という声も多く出てるし、角田大河・今村聖奈の2名に至っては昨年末の特定レースの騎乗ぶりを持ち出して「本当に八百長したのでは?」という疑惑が拡散し始めている。 「疑われる」ということがどういうことか、ようやくこの6人は身を以て知ったはずだ。はっきり言えばZ世代は教育コストが悪い世代なのだが、そういう世代であることを教育側は甘受しないといけないのかもしれない。 まとめ:今回の事件を他山の石とせず、Z世代を迎える企業・団体は覚悟して教育せよ
彼・彼女らはコンプラ意識が薄く、タイパが何より正義の世代だ。特にセキュリティ方面との相性が極めて悪い。 過去の世代なら起きなかった機密漏洩とかを普通に起こしてしまうリスクが高い世代である。 セキュリティインシデントが起きたら所属企業と本人にどういう弊害が起きるか、それは何故なのかを事細かに言語化して教育しないといけない。ただし細かすぎると「知るタイパが悪い」と見なされてスルーされるし、教える側は「社内の有力者」でないとZ世代は聞いてくれない。
そういう世代だと思って、覚悟の上教育する必要がある。 競馬騎手スマホ事件はZ世代の価値観が出た事案