転職(作業療法士)

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このページは作業療法士転職に特化した情報を集約して提供する。

作業療法士の給与平均

厚生労働省の令和4年度賃金構造基本統計調査によると、作業療法士の平均年収は、34.7歳で431万円[1]

・勤続年数: 7.3年
・労働時間/月: 161時間/月
・超過労働: 5時間/月
・月額給与:300,700円
・年間賞与:698,400円

基本的に作業療法士の仕事は保険領域であるから、作業療法士の給与も保険制度、仕組みに依存する。

つまり、業界的には、保険を背景として、作業療法士が売り上げた単位から、事業所が中抜きをしたうちのいくらかを、療法士に分配するような構造となる。

給与平均から逸脱して、低い給与の場合には転職を検討する。

多職種の給与も低く抑えられている可能性があり、そのような職場ではよほど経営者のヴィジョンがしっかりとしていないと、良い人材が集まってくる可能性は時間経過とともに下がっていくと考えられる。

なお、給与平均は、上の世代に多分に引っ張られているので、若い世代の給与は基本的に低くなっている。

昇給などの条件も今一つとなっている場合には、ほとんど魅力がない雇用条件となってしまっていることもしばしばである。

転職サイトを使わない転職

転職サイトを活用すると、事業所が転職サイトにお金を払うことになる。

大体どこの事業所も人手が足りないようになっているので、直接申し込みをするのがよい。

自分の腕に自信がある場合には、就職手当を希望してみるのもよい。

その分、就職時に手当としてつけてもらうように交渉してみる余地が生まれる。


転職サイトを使う転職

転職サイトを使うメリットとしては、たくさんの職場を相手にできること、そして転職エージェントがいるようなサービスでは、転職に関する折衝を人任せにすることが出来ることである。

自分の私生活が大変かつ、転職が必要、ないし、遠方への引っ越しなどをきっかけに職場を変える必要があるときなどには、広く検索でき、自分でなにもかも調整して転職する必要がないので、役に立つ。

ポートフォリオサイト・SNSを使った転職

自分で、発信して、遠方などに自分を売り込みたいときや、全国を相手に高い給与水準を目指したいなどの時に使える。

しっかりと、自分で自分のコンテンツを磨いて、売り込みが出来る必要性がある。

戦略

転職の一番は、「強み」を明らかにして、自分で事業所と交渉すること。

領域

給与面を全く考慮しなければ、作業療法士の職域は極めて広いため、非常に幅広い転職先が存在する。

多くの作業療法士は、現実的には、奨学金の返済や、家計への影響などから、給与面は考慮せざるを得ない。

そこで必然的に、選択可能な領域は限られてくる。

給与を増やしたいとき

訪問看護ステーション、訪問リハビリが有力な選択肢となりえる。

とあるアンケートによると、半数以上は450万以上[2]

とはいえ、実は、数年前のピーク時と比べて「高待遇」は落ち着き傾向[3]