骨格筋
筋肉の意味で用いる。
骨格筋が特に重要である。
骨格筋の役割と作業療法士
体を意図した通りに動かすことがその重要な役割である。
人の生活を構成する生活行為を行う上で、骨格筋は極めて重要な役割を果たしている。
骨格筋の作用の理解
骨格筋の作用を論理的に見通すためには、物理学的視点での構造物の理解が欠かせない。
しかし、物理学の学習を十分にせずに作業療法士となった場合には、下記の川真田先生の論文を読んで理解しておけばまず臨床上必要な基本的な考え方は身につけることができる。
筋の起始と停止から作用を理解するための考え方入門 川真田聖一、黒瀬智之ほか 形態・機能第14巻第二号
これを用いるためには、関節を骨と筋肉の関係性から考えられる程度に、骨や筋の起始と停止について暗記しておくこと、事前知識が前提となる。
骨格筋の起始と停止及び支配神経
インターネット上で閲覧できる無料のリファレンスとして、下記で参照できる。
https://www.yodosha.co.jp/correction/9784758107839_correction_ap01.pdf
但し、臨床としては、主要で大きな筋意外は、筋群として理解することの方が重要である。[1]
また、骨格筋は中枢からの命令を受けて、意思のように動く。
その中枢からの命令は神経を通して伝達されるので、当然支配神経は重要である。
骨格筋作用の本質
作用反作用の法則の法則から、起始と停止という名称にとらわれることなく、二点間に働く力の方向を理解することが大切である。特に、どちらが固定されているかというのは、どのような環境で筋収縮が起こるのかによっても変化する。
例えば、懸垂などの場面での上腕二頭筋は、前腕が固定された状態で肩甲骨を引っ張り上げるような働きをして、普段の立位時と比べると主従が逆転するように働く事になる。
そのようにして考えると複雑なように思えるかもしれないが、大切なのは、筋は二つ以上の地点を結び、また収縮することによってそれら点の位置関係を変化させる(多くの場合、近づける)方向に働くということである。
そのような見方で考えられると、必ずしも全ての筋を記憶する必要はなく、むしろ、同様な働きをする筋群として考えられる視点方が、生活行為やリハビリテーションの文脈おいてはより重要であるということがわかる。[1]
筋収縮
求心性収縮
短縮性収縮とも。出力する筋の長さが短くなる収縮。
遠心性収縮
伸張性収縮とも。筋の長さが延長しながらも筋の出力を行う収縮。
等尺性筋収縮
等尺性筋収縮(アイソメトリック)とは、関節の動きを伴わない筋肉の収縮。肢位の変化がなくても筋に出力があるかどうかは、触診をして確かめる。
等張性筋収縮
等張性筋収縮(アイソトニック)とは、ダンベルや重りといった一定の負荷を加えながら、筋をROM内で動かす運動の筋肉の収縮。当然関節への負荷は増えるので、考えるべきリスクは増える。いわゆる、怪我のリスクが高い。
一方で、短期間で筋肥大を効果的に行うには最適である。
重い負荷をできるだけ早く動かせることが重要なポイントになる。
等速性筋収縮
等速性筋収縮(アイソキネティック)とは、ROMを同じ速度で動かす筋肉の収縮。
特殊な機器が必要になる。
筋力維持及び増強に必要な負荷量
Repetition Maximumによって決定できる。
詳細は、Repetition Maximumの項目を参照のこと。
勉強用コンテンツ
参考になる
https://www.roundflat.jp/senkyo2013/#top