「排泄」の版間の差分
(→トイレの環境) |
|||
36行目: | 36行目: | ||
それぞれに問題がある場合、リスク管理や機能向上のため、リハビリテーション職の専門的な支援が必要になることが多い。 | それぞれに問題がある場合、リスク管理や機能向上のため、リハビリテーション職の専門的な支援が必要になることが多い。 | ||
===清拭動作=== | |||
用便後、の拭く動作。 | |||
===着脱=== | ===着脱=== |
2024年4月16日 (火) 23:03時点における最新版
人間の体から不要となったものを出す仕組み。
主要なものとして、消化管から出る便と、体の中に一旦吸収されたものを老廃物と一緒に体外に出す尿がある。
排泄行為は、ADLの一つで人間のセルフケアや自己維持活動として人の健康の根幹を成し、極めて重要である。
リハビリテーションにおけるトイレ動作の獲得とチェックポイント
トイレ動作の獲得に向けた取り組みはリハビリテーションの重要な取り組みの一つである。
トイレ動作を初めて獲得する時も、再獲得する時もいくつかのチェックポイントがある。
排泄に関連する身体機能
排尿、排便に関する筋や、排便時の姿勢制御などがとれるなどの身体機能が安全に使用可能であること。
便意や尿意の知覚
「そろそろトイレに行きたい」と感じることが出来るかどうか。知覚がない場合には失禁に繋がる。
排泄に関連する認知機能
トイレ動作に関して、「自分ができないこと」「自分でしたら危ないこと」「手助けしてもらうことが必要な部分」に関する自覚が実際の状況に合致しているか。
この点が不十分だと、介護負担が増えたり、事故につながることが多い。
トイレを利用するまでの移動
トイレへたどり着くことができるか。
移動能力と、認知機能面、場所の見当識が問題になることが多い。
それぞれに問題がある場合、リスク管理や機能向上のため、リハビリテーション職の専門的な支援が必要になることが多い。
清拭動作
用便後、の拭く動作。
着脱
トイレの中で、ズボンを下ろして、上げる動作ができるかどうか。
関節可動域、筋力、姿勢保持、バランス、マルチタスクが可能かどうかなどがチェックポイントになる。
意識消失リスク
いきんだ際などに、意識消失を起こすことがある。(血管迷走神経失神)
トイレの環境
どんな環境のトイレでも用便できるのか、それとも、しっかり環境を整えた特定のトイレならトイレへ行くことができるのか。
それともどんな環境であったとしても、難しいのか。
この辺りを評価するのが、リハビリテーション職、特に作業療法士に求められる技量となる。
手すりの必要性
ポータブルトイレの利用
ベッドが生活の基本的なスペースである場合など、ベッドの横にポータブルトイレを設置することがある。
移動や耐久性に問題がある場合、あるいは介助者の負担がかなり大きいような場合に有力な選択肢となる。
季節と着ている服の影響
一般に夏は薄着で、冬は生地も厚く、枚数も増える。着脱時の手間も増える。
外出とトイレ設備
トイレを利用する人とそのトイレの関係性によって美的、ないし、機能的にトイレの環境が維持できるかが大きく左右される。
https://twitter.com/nadeshiko1000/status/1641836045024260096?s=46&t=o0iNI4hu0M2Cfgll1pFJcw