「梨状筋症候群」の版間の差分
提供:作業療法大百科事典OtWiki
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
1行目: | 1行目: | ||
[[坐骨神経]]に[[梨状筋]]がストレス(圧迫)を与えることで、しびれなどが発生している状態。 | |||
パターンがあり、[[梨状筋]]の[[ストレッチ]]、[[マッサージ]]で改善する場合もあれば、[[神経]]の走行の仕方によってはそれでは改善が得られないものもある。 | |||
==鑑別が必要な疾患== | |||
[[腰椎椎間板ヘルニア]] | |||
[[腰部脊柱管狭窄症]] | |||
==梨状筋症候群が徒手的に解決できる場合のパターン== | ==梨状筋症候群が徒手的に解決できる場合のパターン== | ||
7行目: | 13行目: | ||
[[梨状筋]]が肥大化したり、[[股関節]]の姿位によって圧迫されやすい状況になっていることが原因であったりする。 | [[梨状筋]]が肥大化したり、[[股関節]]の姿位によって圧迫されやすい状況になっていることが原因であったりする。 | ||
この場合、[[股関節]]を他動的に外旋してみることで、症状が消失するか、あるいは[[股関節]]を内旋することによって症状が増強するかどうかをみてみるとよい。<ref>[https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/piriformis_syndrome/ 梨状筋症候群 (りじょうきんしょうこうぐん) | 済生会]</ref>自動的に行うと筋緊張が生じるため判別が出来ないので注意。 | |||
これは、[[股関節]]を他動的に外旋すると、[[座骨神経]]の走行するあたり[[筋肉]]に隙間ができるからで、逆に、[[股関節]]を他動的に内旋すると[[梨状筋]]が伸長され[[坐骨神経]]を挟むかたちになって圧迫するからである。 | |||
==梨状筋症候群が徒手的に解決困難な場合のパターン== | ==梨状筋症候群が徒手的に解決困難な場合のパターン== | ||
筋の中を障害される側の[[神経]]が走行しているなど、発生学的問題がある場合には、外科的な手法を用いるなどして強制的に解決を模索するより方法がない。 | |||
2022年6月3日 (金) 10:33時点における版
坐骨神経に梨状筋がストレス(圧迫)を与えることで、しびれなどが発生している状態。
パターンがあり、梨状筋のストレッチ、マッサージで改善する場合もあれば、神経の走行の仕方によってはそれでは改善が得られないものもある。
鑑別が必要な疾患
梨状筋症候群が徒手的に解決できる場合のパターン
梨状筋が肥大化したり、股関節の姿位によって圧迫されやすい状況になっていることが原因であったりする。
この場合、股関節を他動的に外旋してみることで、症状が消失するか、あるいは股関節を内旋することによって症状が増強するかどうかをみてみるとよい。[1]自動的に行うと筋緊張が生じるため判別が出来ないので注意。
これは、股関節を他動的に外旋すると、座骨神経の走行するあたり筋肉に隙間ができるからで、逆に、股関節を他動的に内旋すると梨状筋が伸長され坐骨神経を挟むかたちになって圧迫するからである。
梨状筋症候群が徒手的に解決困難な場合のパターン
筋の中を障害される側の神経が走行しているなど、発生学的問題がある場合には、外科的な手法を用いるなどして強制的に解決を模索するより方法がない。