変形性関節症
提供：作業療法大百科事典OtWiki
生理的に、関節が変形することで機能性の低下や痛みが生じる。
変形性関節症の原因は様々あるが、生活習慣などが影響している場合もあり、その場合には生活習慣まで包括したリハビリテーションの提案が必要である。
そして作業療法士はその専門職なので、生活の場においてどのように実用を確保するのかということを考えながら、介入する。
原因[1]
関節軟骨と軟骨細胞が、外的刺激や炎症によって変形を起こすことによって、発生する。
変形性膝関節症
病理
男女比は1：4で女性に多くみられ、高齢はリスク要因。
症状
主な症状は膝の痛みと水がたまることです。
初期では立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み、休めば痛みがとれる。
中期では、正座や階段の昇降が困難となる。
末期では、常時の疼痛や関節の著名な変形、膝関節のROM制限、歩行不能など。�
生活への影響
変形性膝関節症が重症化することにより、耐え難い痛みが生じるようになると、離床や歩行が困難となり、生活幅やADLの縮小などにより、QOLに直結し、活動性が低下し、寝たきりへと移行する原因となりうる。
変形性膝関節症のリスク
膝への負担が大きいと、変形性膝関節症の発生リスクを高める。
リスクとなりうる膝の負担は、使いすぎ、体重の増大、外傷などである。
変形性膝関節症の治療
変形性膝関節症がひどい場合で、患者様が若年層の場合には手術適応となる。
変形性膝関節症がそこまで悪化していない場合や、高齢などの理由から手術の適応が困難な場合には、何もしないで様子を見たり、リハビリテーションを行うことで症状の進行を緩やかにすることをねらう。
変形性膝関節症のリハビリテーション
リスクとなりうるような生活習慣を変化させることで、進行を予防する。
同時に、膝関節を適度に動かすことで、関節内を栄養することで、関節内の損傷の回復を図る。 �
