感染症
感染症は、病原体が口や鼻、傷口などさまざまな感染経路かから人体に侵入し、ヒトの体内で増殖することによって発生するタイプの疾患である。[1]
作業療法と感染症
作業療法は医療の現場で提供されうる。また、介護や福祉の職場において、作業療法士がチームの中で最も衛生に関する知識を保有している人間となることも現実的にままある。
そのような場面を想定すると、作業療法士が感染症についての理解を深めようとする姿勢を持つことは業務上どうしても避けられない。
作業療法士は感染症を拡大しないための衛生知識が最低限必要である。
具体的にいえば、自分が感染症に感染しないことや、自分自身が感染症を媒介して対象者の方からほかの対象者の方へと拡散しないことである。作業療法士が医療職である所以の一つであり、これが出来ない場合には医療職の看板を下ろすことになる。
そのためには、感染症の拡大メカニズムについては、理解しておき、それゆえどのような対応や対策をとることが出来るのかについて、多職種や対象者様本人やご家族様に対して明確に説明できることが必要であるといえる。
感染症の脅威
感染症の脅威は下記の観点でとらえることが出来る。
拡散性
拡散性が強い感染症は、対策を講じない場合には、ヒトからヒトへと拡散していくことになり、感染者数が爆発的に増える。
毒性
ヒトを死に至らしめたり、ヒトに重い障害や後遺症を与える場合には、社会的、経済的影響力が非常に大きく、人類社会を脅かすことになる。
社会的弱者への影響
社会的存在としての人間の活動を制限することによって、社会的なつながりやセイフティーネット、社会的インフラ、他者とのつながりが不可逆的に破壊されることがある。
これによって、他者とのつながりに依存して生命を維持している方の、生命と尊厳が脅かされることになる。
病原体の分類
感染症対策
法律
日本国内における感染症に対応する法的根拠は、通称「 「感染症法」と呼ばれる法律である。
正式名称は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
たとえば、パンデミックなどに対応するための根拠になる法律の一つである。実際、COVID-19への対応はこの法律を基にして行われている。
社会的影響力の大きい感染症に、行政として対処していくための根拠となる法整備がされているものになる。
情報収集
日本国内の感染症情報については、厚生労働省HPより入手することができる。
感染症情報 |厚生労働省 新型コロナウィルスに関する情報もこちらに含まれる。
海外渡航
FORTH|厚生労働省検疫所にて特に、海外での感染リスクがある感染症が紹介されている。