レクリエーション
レクリエーションとは、快の感情、ポジティブな心の動きや、積極性を引き出しうる活動やアクティビティーのことである。
集団を用いる作業療法においては極めて重要なアプローチである。
作業療法士になるまで、レクリエーション参加の経験が乏しいOTSも少なくなく、そのままOTRとなって、提供する側に回ると苦労する実態がある。
そこで、読んで実践すれば効率的に、治療的レクリエーションが行えるような総論的な記事を以下に記す。
また、個々のレクリエーションについては、ページ下部分のカテゴリーを参考にしてください。
レクリエーションの要素
レクリエーションは漫然と提供しても、治療的なアクティビティーとしては使えない。 例えば、以下のような要素が存在するかチェックが必要である。
快の感情、ポジティブな心の動き、積極性、能力発揮の機会
集団、他者の存在、所属感
連続性、季節感、文化的背景、必要性
レクリエーションの計画
アクティビティーとしてレクリエーションを企画する時には、以下のような項目に留意する。
各項目は、密接に関連するので、多くの場合一つの項目で見直しが必要な時、関連する複数の項目の見直しが必要となる。
対象者
一番に対象者を決定想定する。
対象者を評価する。
想定リスクと対処
どのようなリスクがあるか、どのような事故が起こりうるか、体調不良などの可能性を事前想定する。
時間
どれくらいの時間をレクリエーションにつかうことができるのかを明らかにし、その運用について検討する。
場所
どのような場所が使えるか、また使える場所はどのような場所であるかを、詳細に検討する。
活動内容・難易度調整
上記項目を踏まえて、可能な活動、もしくは挑戦してみたい活動が実践可能なように工夫調整する。
準備物
決定した活動内容に応じて、準備物を手配、揃える。
集合
活動場所へ対象者の方に集まってもらう段取りをする。
解散
解散後集まってもらった対象者の方にどのように移動していただくかを想定する。