高次脳機能障害
提供:作業療法大百科事典OtWiki
高次脳機能障害は、脳血管障害や頭部外傷等の後遺症によって起こりうる。
これまで、無意識に行えていた生活行為が意識しても行えなくなる場合もあり、日常生活とその経済性に、非常に大きな影響を与えうる。
作業療法と作業療法士には、対象者の特性を踏まえて日常生活の再構築を援助することが求められる。
わかりやすいせつめい
大多数のヒトの脳の機能のうち、半ば無意識的に処理されていることが、出来なくなることによる障害の総称
概要
高次脳機能障害とは、脳卒中などの病気や交通事故などで脳の一部を損傷したために、思考・記憶・行為・言語・注意などの脳機能の一部に障害が起きた状態[1]
参考とするべき資料
臨床に役立つ実践セミナー3 日常診療と神経心理学 やさしい高次脳機能の診かた 鈴木 匡子
周囲が、知っておくことの重要性
高次脳機能障害があると、日常生活の経済性が著しく障害されるので、資本主義社会に於いては様々に問題が発生する。
また、本人が自己の困難を言葉にして人に伝えることも簡単では無いことが多い。
さらに、外見のみを一見しただけでは他者からは、障害の有無が即時判別できない。そのため、状態の把握に一定の時間を要する。
したがって、専門職が協業して、当事者に対する支援を行うためには、高次脳機能障害という状態が存在するということ、またそれらがどのような状態であるのかを知っておくことが重要となる。
ゆえに、作業療法士に期待されるスキルとしては、その周辺について、対象者自身と周りの人に対してわかりやすく説明し、どのようにすれば良いかの方策を説明出来ることが求められる。
高次脳機能障害のうち代表的なもの