Barthel Index
ADLの評価方法の一つ。
ADL項目を、段階づけて得点化することで、自立度を数値化する試みである。
科学的介護推進体制加算にて、情報提供が求められる項目に取り上げられた。
評価項目
食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、歩行、階段昇降、着替え、排便コントロール、排尿コントロール
LIFEに関する厚生労働省マニュアル動画
URL限定公開でみることができるので、youtube上から検索しても、この動画は
採点数値化基準
採点化基準の日本語訳にはブレがあるので、何を念頭に置いて評価しようとしているのかという本質的な内容がわかっていれば問題ない。BIは主に病院をはじめとした施設内を念頭においた評価であることがわかって運用できればよい。
食事
0点 全介助
5点 食べ物を切る等、介助が必要
10点 自立、手の届くところに食べ物を置けば、トレイあるいはテーブルから1人で摂食可能、必要なら介助器具をつけることができ、適切な時間内食事が終わる
移乗
0点 全介助
5点 座ることはできるが、移動は全介助
10点 どの段階かで、部分介助あるいは監視が必要
15点 自立、車椅子で安全にベッドに近づき、ブレーキをかけ、フットレストを上げ てベッドに移り、臥位になる。再び起きて車椅子を適切な位置に置いて、腰 掛ける動作がすべて自立
整容
0点 全介助
5点 自立(洗面、歯磨き、整髪、ひげそり)
トイレ動作
0点 全介助
5点 部分介助、体を支えたり、トイレットペーパーを用いることに介助
10点 自立、衣服の操作、後始末を含む。ポータブル便器を用いているときは、その洗浄までできる
入浴
0点 全介助
5点 自立(浴槽につかる、シャワーを使う)
歩行
0点 全介助
5点 歩行不能の場合、車椅子をうまく操作し、少なくとも45mは移動できる
10点 介助や監視が必要であれば、45m平地歩行可
15点 自立、45m以上平地歩行可、補装具の使用はかまわないが、車椅子、歩行器は不可
階段昇降
0点 全介助
5点 介助または監視を要する
着替え
0点 全介助
5点 部分介助を要するが、少なくとも半分以上の部分は自分でできる。適切な時間内にできる
10点 自立、靴、ファスナー、装具の着脱を含む
排便コントロール
0点 全介助
5点 時に失禁あり、浣腸、座薬の取り扱いに介助を要する
10点 失禁なし、浣腸、座薬の取り扱いも可能
排尿コントロール
0点 全介助
5点 時に失禁あり、収尿器の取り扱いに介助を要する場合も含む
10点 失禁なし
介護保険とBI
介護保険法とその介護報酬の改定によって、BIを活用したデータ蓄積ができることに一定の意味が発生する状況となっている。[1]
作業療法士とBI
主に病院や施設内での環境を想定した自立度評価になっていることに留意し、作業療法士としては在宅につなげる視点を持った上で活用することが必要である。
資料
上野大学発信の、ネットで無料で見られるpdf形式のリファランスがある。