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===生命維持=== | ===生命維持=== |
2023年9月22日 (金) 11:43時点における版
医療、介護、福祉の現場では、自己の生命維持に密接に関わる生活行為を特に、日常生活動作とまとめて呼称する。
ADLは、作業療法士のリハビリテーションの専門領域の一つで、もっぱら病院では退院、在宅復帰に向けたリハビリテーションの一環として、作業療法の対象になることが多い。
そのような場合は、在宅復帰をベースに考えないと、「作業」に基づいた介入を考えても、うまくいかないことが圧倒的に増える。介護や福祉の領域においても同様なので重要。。
重要性
ADLにはいくつかの重要性がある。言葉にしてみると、改めてその重要性に気が付く。
生命維持
ADLが不全の状態では、間違いなく生命に対して良くないことが起こる。
なので、病院では、リハビリテーションの一環として、まずADLの練習を行うことになるし、退院や、在宅復帰に向けての調整はまずADL周りがきちんと整えられているかどうかの議論から出発することになる。
自分でADLが行えることは健康持続性の大きな要因
毎日動くかどうかは、密接に健康に関わる。[1]この点は、間違いなく作業療法士として、仕事をすることの重要性の一因である。
自尊感情の充足
一番上に挙げた、生命維持と密接に関わることであるが、自分の生命維持に必要なことが自分で行えるということは、それだけで自尊感情を高めることにつながる。
適切な自尊感情は、自分らしい人生を自身をもって選択していく為にとても重要である。
項目
日常生活動作には以下のようなものががある。
別の日常動作を分類したものとして、手段的日常生活動作(IADL:Instrumental Activities of Daily Living)がある
日常生活動作の評価
医療や福祉の現場では、Barthel IndexやFIMの活用が、知名度が高いため一般的に行われている。
特に、Barthel Indexは、科学的介護推進体制加算の対象となってもいるため、重要度が高いように思われている。
無論、機械的に、評価するだけでは、あまり生活改善の役に立たない。
作業療法士的には、Barthel Indexを用いても、機能や残存能力がどの程度なのかは全く判明しないなど、作業療法士にとって適切な、ADL指標や評価を用いる必要性がある。
質問票
ADLの評価法 | 高齢者診療におけるお役立ちツール | 一般社団法人 日本老年医学会
セルフネグレクト
日常生活動作を送ることができる身体能力等を有していても、精神面などの理由によって、自分で自分のためのADLをを放棄しているような場合に特にそのように呼ばれる。
生活に対する意欲や、そもそも生きていることへの充足が自分が行う生活行為によって十分に生じない時に、起こると考えられる。
自分を大切にしようとする気持ちが重要な要因となり、つまり、」自尊感情が重要な要因となる。