「変形性膝関節症」の版間の差分
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朝、歩き始めの「ひざの違和感」のみが長期間続くこともある。 | |||
本人の自覚症状以外、外的な初見がほとんど得られないことも多い。 | |||
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しゃがみ動作や、椅子などからの立ち上がり、正座や階段の昇降が困難となる。 | |||
触診してわかる程度に、関節の腫脹や熱感が明確になる。 | |||
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2021年6月20日 (日) 06:39時点における版
変形性膝関節症は、変形性関節症の中でリハビリテーションの対象となることが多い主なものの一つである。
重症化すると、歩行が不能となり、日常生活の維持が困難となるため、人工関節置換術などが選択肢となる。作業療法士が、その他職種と協働してリハビリテーションにあたることも少なくない。
前提知識
膝関節についての知識が前提となる。
膝関節の項目を参照のこと。
O脚
膝関節の内側部分がすり減った状態。�
病理
性差:男女比は1:4で女性に多い
年齢:高齢はリスク要因
症状[1]
症状としては、炎症の結果として関節内に水がたまり、疼痛が発生するようになる。
症状が進行すると、次第に痛みがひどくなり実用性が失われていく事になる。
初期
立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み、休めば痛みがとれる。
朝、歩き始めの「ひざの違和感」のみが長期間続くこともある。
本人の自覚症状以外、外的な初見がほとんど得られないことも多い。
中期
痛みが明確に自覚されるようになる時期で、生活への支障がで始める。
しゃがみ動作や、椅子などからの立ち上がり、正座や階段の昇降が困難となる。
触診してわかる程度に、関節の腫脹や熱感が明確になる。
骨同士の接触が感じられるようになる。
末期
日常生活への支障が到るところ見られるようになっている状態。
生活全体をマネジメントする視点から作業療法士の介入が必要な状態となっている。
具体的な状態としては、常時の疼痛や関節の著名な変形、膝関節のROM制限、歩行不能など、生活行為や生活の幅、QOLの面で多角的に非常に大きな影響が現れるようになる。
生活への影響
変形性膝関節症が重症化することにより、耐え難い痛みが生じるようになると、離床や歩行が困難となり、生活幅やADLの縮小などにより、QOLに直結し、活動性が低下し、寝たきりへと移行する原因となりうる。
変形性膝関節症のリスク
膝への負担が大きいと、変形性膝関節症の発生リスクを高める。
リスクとなりうる膝の負担は、以下のようなものがある。
使いすぎ、体重の増大、外傷など。
変形性膝関節症の治療
変形性膝関節症が重症化すると、患者様の体力面等の問題がクリアできれば、手術適応となる。
変形性膝関節症がそこまで悪化していない場合や、高齢などの理由から手術の適応が困難な場合には、何もしないで様子を見たり、リハビリテーションを行うことで症状の進行を緩やかにすることをねらう。
主な術式は以下のようなものがある。�
関節鏡手術
高位脛骨骨切り術(HTO)
人工関節置換術
変形性膝関節症のリハビリテーション
リハビリテーション戦略
変形性膝関節症のリハビリテーション戦略の方向性は大きく、下記の3つである。
・リスクとなりうるような生活習慣を変化させることで、進行を予防することを目指す。 ・膝関節を適度に動かすことで、関節内を栄養することで、関節内の損傷の回復を図る。 ・関節の変形や破壊をとめ、回復を促すために、膝関節への負担を減らす。