振戦

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主動筋と拮抗筋が交代性かつ周期性に収縮する(reciprocal な)不随意運動[1]

振戦の分類

振戦はその生じるタイミングや、原因などによって分類される。[2][3]

臨床的には下記のものが重要である。

企図振戦

日常生活に極めて大きな影響を及ぼす可能性がある。

なにかをしようと思ったときにおこる振戦。

何かをしようと思って動作をすると震えがおこるので、震えにありとあらゆる動作が阻害される。

日常生活や生活行為、作業に大きな支障をきたすためQOLが低下する要因になりえる。

また、震えが恥ずかしいなどの主観から、参加や活動が制限される可能性もある。

薬剤性パーキンソン

服薬による副作用にて、生じるパーキンソニズムの結果として生じる振戦。

ドーパミン阻害薬などを服用することによって、振戦が生じている。

精神科領域では薬剤性パーキンソニズムは頻発する。そのため、精神科領域ではパーキンソン病の要素を踏まえたリハビリテーションに関する知識や技術、連絡、調整能力が、作業療法士には当然求められることになる。

参考