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[[Category:ADL]]
医療、介護、福祉の現場では、自己の生命維持に密接に関わる[[生活行為]]を特に、日常生活動作とまとめて呼称する。
ADLは、[[作業療法士]]のリハビリテーションの専門領域の一つで、もっぱら[[病院]]では退院、在宅復帰に向けた[[リハビリテーション]]の一環として、[[作業療法]]の対象になることが多い。
そのような場合は、[[在宅復帰]]をベースに考えないと、「[[作業]]」に基づいた介入を考えても、うまくいかないことが圧倒的に増える。[[介護]]や[[福祉]]の領域においても同様なので重要。。
==重要性==
ADLにはいくつかの重要性がある。言葉にしてみると、改めてその重要性に気が付く。
===生命維持===
ADLが不全の状態では、間違いなく生命に対して良くないことが起こる。
なので、病院では、リハビリテーションの一環として、まずADLの練習を行うことになるし、退院や、在宅復帰に向けての調整はまずADL周りがきちんと整えられているかどうかの議論から出発することになる。
===自分でADLが行えることは健康持続性の大きな要因===
毎日動くかどうかは、密接に[[健康]]に関わる。<ref>[https://gigazine.net/news/20230918-vigorous-activity-lower-cancer-risks/ 「階段を上る」「家事をする」「バスの停留所まで歩く」など1日3~4分の日常的な運動でがんのリスクが減少する - GIGAZINE]</ref>この点は、間違いなく[[作業療法士]]として、仕事をすることの重要性の一因である。
===自尊感情の充足===
一番上に挙げた、生命維持と密接に関わることであるが、自分の生命維持に必要なことが自分で行えるということは、それだけで[[自尊感情]]を高めることにつながる。
適切な[[自尊感情]]は、自分らしい人生を自身をもって選択していく為にとても重要である。
==項目==
日常生活動作には以下のようなものががある。
日常生活動作には以下のようなものががある。


別の日常動作を分類したものとして、[[手段的日常生活動作(IADL:Instrumental Activities of Daily Living)]]がある
[[作業療法士]]は、特に在宅復帰にかかる要件として、一通りの[[評価]]ができている必要がある。
 
[[病院]]においては、[[医師]]や[[相談員]]、担当の[[看護師]]と連携をとることが必要になる。[[在宅]]領域においては、[[かかりつけ医]][[ケアマネジャー]]などと適宜情報が共有できるようになっておく必要がある。


[[食事]]
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===日常生活動作の評価===
別の日常動作を分類したものとして、[[手段的日常生活動作(IADL:Instrumental Activities of Daily Living)]]がある
 
IADLについての詳細は、[[手段的日常生活動作(IADL:Instrumental Activities of Daily Living)|IADL]]のページを参照のこと。
 
==日常生活動作の評価==
 
機械的に、[[評価]]するだけでは、あまり生活改善の役に立たない。
 
特に在宅の環境について、事前に情報化できている必要がある。
 
===評価ツール===
 
[[医療]]や[[福祉]]の現場では、[[Barthel Index]]や[[FIM]]の活用が、知名度が高いため一般的に行われている。
 
特に、[[Barthel Index]]は、[[介護保険]]領域の[[科学的介護推進体制加算]]の対象となってもいるため、重要度が高いように思われている。
 
無論、
 
[[作業療法士]]的には、[[Barthel Index]]を用いても、機能や残存能力がどの程度なのかは全く判明しないなど、[[作業療法士]]にとって適切な、ADL指標や[[評価]]を用いる必要性がある。
 
===質問票===
 
[https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/tool/tool_03.html ADLの評価法 | 高齢者診療におけるお役立ちツール | 一般社団法人 日本老年医学会]
 
==セルフネグレクト==
 
日常生活動作を送ることができる身体能力等を有していても、精神面などの理由によって、自分で自分のためのADLをを放棄しているような場合に特にそのように呼ばれる。
 
[[生活]]に対する意欲や、そもそも生きていることへの充足が自分が行う[[生活行為]]によって十分に生じない時に、起こると考えられる。
 
自分を大切にしようとする気持ちが重要な要因となり、つまり、」[[自尊感情]]が重要な要因となる。
 
 
==参照==


医療や福祉の現場では、[[Barthel Index]]や[[FIM]]の活用が、知名度が高いため一般的に行われている。
<references />

2023年9月22日 (金) 11:49時点における最新版

医療、介護、福祉の現場では、自己の生命維持に密接に関わる生活行為を特に、日常生活動作とまとめて呼称する。

ADLは、作業療法士のリハビリテーションの専門領域の一つで、もっぱら病院では退院、在宅復帰に向けたリハビリテーションの一環として、作業療法の対象になることが多い。

そのような場合は、在宅復帰をベースに考えないと、「作業」に基づいた介入を考えても、うまくいかないことが圧倒的に増える。介護福祉の領域においても同様なので重要。。

重要性

ADLにはいくつかの重要性がある。言葉にしてみると、改めてその重要性に気が付く。

生命維持

ADLが不全の状態では、間違いなく生命に対して良くないことが起こる。

なので、病院では、リハビリテーションの一環として、まずADLの練習を行うことになるし、退院や、在宅復帰に向けての調整はまずADL周りがきちんと整えられているかどうかの議論から出発することになる。

自分でADLが行えることは健康持続性の大きな要因

毎日動くかどうかは、密接に健康に関わる。[1]この点は、間違いなく作業療法士として、仕事をすることの重要性の一因である。

自尊感情の充足

一番上に挙げた、生命維持と密接に関わることであるが、自分の生命維持に必要なことが自分で行えるということは、それだけで自尊感情を高めることにつながる。

適切な自尊感情は、自分らしい人生を自身をもって選択していく為にとても重要である。

項目

日常生活動作には以下のようなものががある。

作業療法士は、特に在宅復帰にかかる要件として、一通りの評価ができている必要がある。

病院においては、医師相談員、担当の看護師と連携をとることが必要になる。在宅領域においては、かかりつけ医ケアマネジャーなどと適宜情報が共有できるようになっておく必要がある。

食事

整容

更衣

移乗

入浴

排泄

移動

別の日常動作を分類したものとして、手段的日常生活動作(IADL:Instrumental Activities of Daily Living)がある

IADLについての詳細は、IADLのページを参照のこと。

日常生活動作の評価

機械的に、評価するだけでは、あまり生活改善の役に立たない。

特に在宅の環境について、事前に情報化できている必要がある。

評価ツール

医療福祉の現場では、Barthel IndexFIMの活用が、知名度が高いため一般的に行われている。

特に、Barthel Indexは、介護保険領域の科学的介護推進体制加算の対象となってもいるため、重要度が高いように思われている。

無論、

作業療法士的には、Barthel Indexを用いても、機能や残存能力がどの程度なのかは全く判明しないなど、作業療法士にとって適切な、ADL指標や評価を用いる必要性がある。

質問票

ADLの評価法 | 高齢者診療におけるお役立ちツール | 一般社団法人 日本老年医学会

セルフネグレクト

日常生活動作を送ることができる身体能力等を有していても、精神面などの理由によって、自分で自分のためのADLをを放棄しているような場合に特にそのように呼ばれる。

生活に対する意欲や、そもそも生きていることへの充足が自分が行う生活行為によって十分に生じない時に、起こると考えられる。

自分を大切にしようとする気持ちが重要な要因となり、つまり、」自尊感情が重要な要因となる。


参照