「評価」の版間の差分

提供:作業療法大百科事典OtWiki
編集の要約なし
 
54行目: 54行目:


仮説を立て、「ここを変えれば影響がでる」という知識に基づいて介入を行い変化をみることである。
仮説を立て、「ここを変えれば影響がでる」という知識に基づいて介入を行い変化をみることである。
[[PDCA]]サイクルなどのフレームワークの活用が重要

2021年7月3日 (土) 03:21時点における最新版

作業療法における評価とは、問題解決のために問題の周辺となる情報を集めて構造化して、介入とその計画の根拠となる情報に挙げることである。

評価の重要性

作業療法の本質的業務は、その全てが評価の出来不出来に左右される。作業療法士による評価は対象者のその後の生活に影響を与える可能性、重要度の高いものから行われなければならない。

評価の標準化

評価には標準化されているものもあれば、そうでないものもある。

必要に応じて標準化されていない評価を用いる、もしくは作り出すことも大切である。

その場合、作業療法士には説明責任が生じる。その説明責任を果たすための重要な方法が論文学会発表と捉えることができる。

あるいは、抽象化してwebで発表しても良い。

標準化に耐えられるだけの質の高い情報や説明が準備できることが、評価の質を担保するために本質的に大切なことである。

評価の優先順位

作業療法士が行う評価には重要度による評価の取捨選択が欠かせない。 尺度の項目も参照のこと。

作業療法士に求められるのは、より影響の度合いの大きなものから、必要なだけしっかりと評価できる能力である。

仕事やってることにするためのとりあえずで行うものは作業療法士が行うべきことではない。

患者様や対象者の負担を最大限減らすために、行わなくて良い不要な評価は極力行わないことが大切である。

エビデンスに基づいた作業療法

過去、ノリと直感と政治力に基づいて根拠が不十分な医療が提供されていた時代が確かにあった。

しかし、過去のものとされなければならない。

現在は、先例をもとにして、統計学的処理とそのエビデンス(根拠)に基づいた実践が当たり前のものとされている。

上記に述べたように、先例がないのであれば、説明責任を果たして、後からエビデンスが証明できるような材料を提供するべきである。

作業療法における評価は、エビデンスに基づいた作業療法を行うための基盤として重要である。

動作観察・動作分析

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/3/0/3_0_33/_pdf

行為の模倣による評価法

自分の体で再現することは、評価の重要な手段の一つであろう。

模倣はスポーツなどでも、分析に有効な方法としてよく用いられる。

作業療法対象者が行っている行動を、作業療法士自身が模倣、再現できることが理解できていることの証明であり、根拠に基づいた介入の一つの根拠となる。

仮説検証

仮説を立て、「ここを変えれば影響がでる」という知識に基づいて介入を行い変化をみることである。

PDCAサイクルなどのフレームワークの活用が重要